風邪


 僕の傍で苛立ちを隠さない人が体温計の計測を終わるのを待っている。ああ相当怒ってるなあ~


「優くん、どうしてこんなに熱出てるのに昨日は友達と遅くまで遊んでたのかなあ~」


「ごめんね母さん」



「優君、この前風邪こじらせてまだ良くなっていなのに、この風邪ぐすり飲んで置きなさい!」



「うわ~これかあ、この薬苦いからいいよ~」



「駄目!また風邪こじらせたら大変だから」



「はい!あ~んして」


「あ~ん、うえ~苦いグエ~」


「少し古い風邪薬だけど、こんな遅くの時間だから取り敢えずはこれ飲んで寝ていなさい」


 薬のパッケージを見ているうちに急激な眠気が襲ってくる。


 「あれ、北東アジア製薬のコールドバスターって確か販売中止になった薬じゃなかったけ...なんか変な感じだけど...」


 僕は意識が曖昧になり、深い眠りについてしまった。

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