日本人は昔からモーレツ社員なんて呼ばれて働きすぎですもんねえ……。今の世もまた同じ。そんなワーカホリックの男に訪れた出来事をややファンタジックに描いたのが本作。寓話的な示唆もあって、なかなかです。もっと読まれてほしい!
多忙な現代人。どこにいても、ケータイ1本で「仕事」につながれたまま……。この物語の主人公も、そんなひとり。どうしても時間がつくれなくなり、そして転機が来て……という小説ですが展開を楽しく読ませていただきました。何より、言葉選びに無駄がなく、淡々とシンプルに進んでいく文体も平易なようでいて実はハイレベルなもので読みやすく好感がもてます。この作者の、ほかの作品も読みたくなりました。
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