「悪役」を通して、物語の本質を見る

「ジョジョの奇妙な冒険」のDIOや吉良吉影、「ポケットモンスター」のロケット団、「仮面ライダーBLACKRX」のクライシス帝国、
「遊戯王」のペガサスやマリク……、「ロマンシングサガ2」の七英雄。
私が特に好きな作品はいくつかあるが、それらの多くには、魅力的な「悪役」が登場している。

それでは、魅力的な「悪役」とはなんなのか、そもそも「悪役」はなぜ必要なのか。

本作は、「悪役」を通して、ストーリー作りの本質に迫る創作論だ。

長い物語を書く上では、なんらかの明確なゴールが存在することが重要。
キャラクターであると同時に、主人公の倒すべきゴールとしての役割も担う。それが、物語に欠かせない「悪役」という存在なのだ。

ストーリーにおける「悪役」の描き方に限らず、キャラクターの作り方や物語とは何かについて考えさせられる、珠玉のエッセイであった。

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