主人公が彼と一緒に居るとき。その時にお気に入りの距離感がある。その距離感は、読者である私からすれば、なんか遠いと、思ってしまう。そんな距離。どうして好きなのにこんなに距離があるのかな?
そう思って読み進めると、ああ、なるほどね、となりました。
彼と彼女の何となくな日常。その一部分だけしか私は見ていませんが、それでも二人が好きあってるのはとても分かりまして、なんか幸せです。
彼女の言葉に対する彼の小さな嫉妬。ただ、彼が吸うタバコに対する彼女の嫉妬。
好きでないと、そんな些細な事には嫉妬しないです。
きっとお互いが好き同士なのです。
彼女の心の声から彼を尊重しているのが分かります。そして、ラストの所。彼の行動で彼女の事を大切にしているのが分かります。
お互いを尊重しあって、お互いがお互いを大好きで、それってとっても幸せですよね。
現実的な物語。流行りの異世界でも、ファンタジーでも無いけれど、とても可愛い素敵な物語だと思いました。
あさひ色にお邪魔するつもりが、単話完結のお話が目についてしまい訪れました。
彼と煙草、私と彼。
ということで、これまた妙な三角関係みたいな感じになっておりまして、彼女らがうまく付き合おうと努力してる図が微笑ましいです。
それでも彼、久瀬さんの立ち回りには煙草の煙のように掴めないところがあって、彼の中の優先席には煙草が座っているように見えてしまって……。
禁煙ではなく分煙する努力。遠すぎずないように、ギリギリまで近づいてみる私。
感じたことのない距離はお気に入りの距離に更新されて……?
「優先順位」では片付かない心の揺れ動きをほっこり垣間見ることができました!