変わっているようでいて案外普通な、兄妹の会話。

兄妹って、それが兄と妹だろうと、兄と弟だろうと、一番近い他人って感じなんですよね。信頼はあるんだけど強いわけでもなく、嫌いじゃないけど特別好きなわけでもない。僕は読んでいて、そう言う『特別じゃなさ』を感じました。普段から一緒にいて、どうでもいい話もしているからこそ、会話に気が入っていないというか。軽くお互いの言葉に興味を引く、位の時が一番会話に関心を持っている時であるという関係。そこに喜びとか悲しみのような感情もないところが、リアルさを感じさせてくれます。

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