主人公のおちんぽは、きっと同性でも愛しくなるような、無人格で包茎でパイパンで、そんな想像をもかきたてる。長編にも耐えうる設定であり、テーマで、これを思い付いた責任を取る意味でも、チャレンジを求む。こんなに面白い設定を簡単に短文で使い捨てされたら、盆百の作家たちは髪の毛をかきむしり皆禿げるだろう。
最初の3行で、まったくわからないながらも世界観に引き込まれた。現代とは全く異なる生殖感ながらも、成る程、こういう世界もあるのかと納得させられた。
出だしからラスト一文のキメまで最高でした。文章力から構成、アイデアまで見事なものです。荒唐無稽で滑稽なようでいて、じっさい人間のすべての営みは生殖に帰結するのだという身もふたもない真実を突いた風…続きを読む
しょうもないお話かと思ってみると、中々に深く、本当にありえそうで恐怖を感じる類のSF(少し不思議)でした。文字数も少なく読みやすい、そして考えさせられる作品でした。良い意味で騙された。
かつてリチャード・ドーキンスは、「生命体は遺伝子の乗り物にすぎない」と言った。それでは、男という生命体はおちんぽの乗り物にすぎないのだろうか?もしこの問いへの答えがイエスであるとすれば、なぜ本作は…続きを読む
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