主人公のおちんぽは、きっと同性でも愛しくなるような、無人格で包茎でパイパンで、そんな想像をもかきたてる。長編にも耐えうる設定であり、テーマで、これを思い付いた責任を取る意味でも、チャレンジを求む。こんなに面白い設定を簡単に短文で使い捨てされたら、盆百の作家たちは髪の毛をかきむしり皆禿げるだろう。
どんな時代になろうとも、種の束縛からは解放されない。たとえ物理的に切り離そうとも。
星新一を想起させる頭一つ抜けた発想を、見事に文章としてアウトプットしている。こういった作品がSF上位にあるのはカクヨムの未来に多少なりとも期待できる要素の一つです。
タイトルと内容のインパクトのみで、実が伴っていないネタ小説と同列かと、おもいきや……。短い文章の中にSF的エッセンスが散りばめられる、本格派短編。しかもこのひどいタイトルにも偽りはなし。「おや…続きを読む
生まれてから長いこと苦楽を共にした、分身ともいえる存在。それが我が身を離れるということは、娘を嫁に出す父親の気持ちかもしれません。しかしソレは息子。息子を婿養子に出すのを寂しく思うのは、これは母性…続きを読む
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