とりあえず、「トウロウ」のみ拝読させていただきました。
一言で言うと考えさせられるホラー。
ゾンビや妖怪みたいな物が出てくる作品とは違いこの作品は「人間の怖さ」というものを丁寧に描いてます。
話の中盤のシーンでは主人公の情けなさと無力さに吐き気すら覚え「あー。自分がこんな状況に立ち会ったら... ...」と考えさせられました。
また、タイトルを漢字ではなくカタカナにされたのも意味を一つに限定したくなかったからだと思われます。
話を全て読み終わった後にタイトルがカタカナ表記だった事に納得。
「とうろうの斧」という言葉を知ってましたが、この小説ではそのような言葉の意味についても描写している部分もあり、作者様の芸の細かさに脱帽致しました。
一点、私の浅はかな知識では理解出来ない箇所があったので、機会があれば伺ってみたいですね。