読者参加型の新しい小説の形!完結するのか非常に気になります(経験者談)

動植物の付近、空中に文字が浮かんでみえる。
『食可』『食不可』『毒性強』『肉美味』『とろけるような舌触り』『皮は衣服の素材になる』などなど。
目を凝らすと詳しい情報がさらに浮かび上がる。
どうやら物を「見る」ことができるらしい。
この能力を使って手近なものから衣服と食料、生活に使えそうな物をそろえることにした。
枝と石から斧を作り、木を伐り、家を建てた。
ある程度生活にゆとりのでてきたある日、ふと地面に目を落とすと土があった。
土『天草撰上磁器土、最初の人の原料にもなります』と表記されている。
さっそく土を掘りだしふるいにかけ、水を合わせてこね、自分によく似た人をつくった。

それから数十世紀後、人の子孫の一人「円裕次郎」という名の青年はある女性に出会う。
それは衝撃的な恋の予感であった。が、そんな彼の目の前にトラックが迫る。一瞬の最中、彼は「次、生まれ変わっても。またあの人に、会いたい。」そう願いながら意識は途絶えた。