じわじわと迫りくる切なくも美しい恐怖の世界

地獄の蝶と血の華はかつて約束を結んだ。
その約束は「かんな」によって破られ、少女たちが次々と死ぬ奇病が起こる。

地獄蝶とは妖、鬼のようなもの……。
血華とは不死身の体、転生……。

思わず目を背けたくなるような、繰り返される惨劇。丁寧に描かれた情景描写、作者様の独特の世界観。

じわじわと迫りくる切なくも美しい恐怖の世界に、冒頭から引き込まれていく。

信仰と人間の尊厳についても書かれていて、生と死についても考えさせられます。

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