愚鈍なのか、豪胆なのか。気になっちゃったら、読むしかないのです。

楽しい。ひたすら、楽しい。
そんな作品です。

フィラディアルの宮廷の花とまで称えられた美姫、カザリアが結婚したのは、ぽっちゃりぽよよんな田舎の領主ロウリエ。もちろん、政略結婚である。

どこからどう見ても、穏和で善良そうで、人から恨まれるなんて無縁な筈の彼のもとには、なんと刺客が日参してくる……この設定ひとつで、実に楽しい物語が立ち上がりました。

卓越した毒の知識を持つロウリエは、ぽよよんとしながら、「何だかいつもと違います」と、盛られた毒を華麗にスルー。

良家の子女でありながら、武術を嗜むカザリアは、殺気を察知出来るというスーパースキルで、刺客を華麗に投げ飛ばす。

ぽよよん×才女の掛け合いが実に楽しくて、ほのぼのとしたこのコンビを見ていると、心が和みます。(刺客が来ようが、空気がほのぼのとしているのが、何気に凄いw)

ロウリエは多分、天然なんでしょうけど、うっすらと感じるギャップ萌えの気配に、ちょっぴりそわそわさせられます(笑)

ぽよよんなのに、かっこよく見えるなんて、一体どういうことなのか(苦笑)
ええ、声を大にしていいますとも。
『ぽよよんは正義!』

文章は少し荒い感じがしますが、キャラクターの立ち方がとてもいい感じです。それから、タグにラブコメって、入れてみたらいいんじゃないかな、と思います。

おもろい夫婦の、今後の活躍を楽しみにしています。

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