厳しい……。ハンパな恋なんか、軽く粉砕してしまうほどに、この世界の階級制度はものすごく厳しいです。
領主の息子でありながら、鷹揚で身分の隔てなく人と接するシオンは、町娘サラに恋をする。好きになったから告白したのに、彼女の返事は
「断ったら罰せられるのか」という一言。
貴族の言葉=命令なのだという認識を持つサラと、自分が上からモノを言っている自覚のなかったシオン。好意はあるけど、住む世界が違い過ぎて、価値観が違い過ぎて、それが恋になるまでには、物凄く手間と時間がかかります。
まんま権力を嵩に無体を働く貴族様やら、階級の壁やらが容赦なく立ちはだかって、これ、二人の乗り越える壁は物凄く高いなぁと思いながら、シオンの地道な努力が少しずつサラの気持ちを引き寄せていく感じが、素敵です。
あらすじが物凄く壮大な感じなので、この先二人がどこまで行くのか楽しみに読ませて頂きたいと思います。更新頑張って下さい。