平穏な日常にある、ささいなことへのわずらわしさや、未来への不安が丁寧に綴られています。この二人の物語を、続きも読んでみたいと思いました。
もっと音楽小説を読みたい!というところから小説を書きはじめました。 長編小説を中心に掲載しています。 よろしくお願いします!
結婚三年目。だんだんに忘れられていく記念日。うまくいかない妊活。何のために結婚したんだろう?なんてことはない日常で、徐々に積み上がる焦燥。繰り返される日常で、大切なものは何か。何のために頑…続きを読む
子どもがいないことで怒涛のような日常と戦う必要もない、かといって、いまさら恋人同士のような関係を求めているわけでもない、そんな結論づけにくい気持ちを丁寧に掬いあげた作品です。実際に結婚2〜3年目の…続きを読む
語り手であるマキの、日々の暮らしの中のいたみとしあわせが、叮嚀で豊かな文章表現によって語られています。特に「蛇口から落ちる水が洗剤の泡を押し流し、排水口に消えていく」の一文の表現と、場面への挿しこみ…続きを読む
お互いが思いやり。幸せを育んでいく。ケーキのように甘く、ホールケーキでも足りないほどの幸福を。じんわり心に染み渡ります。
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