語りは一人称、読みやすい丁寧な描写が読者に優しい印象でした。恋人以上夫婦未満、そして彼のお母さんみたい、という二人の状況を端的に表した言葉たちが主人公の悩みを表しているように感じました。
灯火野(ひびの)。 趣味で執筆をしている理系大学院生。 尊敬する作家は米澤穂信先生。 得意ジャンルは恋愛・現代ドラマ。
「単なる嘆きの小説だったら、『私なら、こんな不義理はしません!』とか、したり顔して書くつもりでしたが……」「書くなよ!」(笑)「毎日出勤・帰宅時に、『愛情こそ我が栄誉! ジーク、〇〇(妻の名)!…続きを読む
一日一日、ひと針ずつステッチを入れていった刺繍模様のように、あたたかくて、そして美しい。
普通に幸せなお話しで、ほっこりしました。
結婚すると恋人の時とは二人の関係性が変わってしまう。それは仕方ないけど、ちょっと淋しくて。それを美化しすぎずに、でも、それも悪くないかと思える物語です。読み終わって、ため息がでました。
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