深く考えたら負けな気がする。ただ、未来が眩くて目を開けていられない。

想像力にはそれなりに自信はあるものの、これは最後に射抜かれた。
グサッと、というか。
ぐわっと、というか。

設定自体がまさに理想郷。
理想郷っていうのは、まさしくあり得ないものの象徴なんだなと深く胸に刺さりました。
ただ、それで終わらせない作者さんのポテンシャルの高さがとにかくすごい。

わたし達はないものと決めつけるけれど、それを創造する側の人。
それが世界を分けるのだろうなと思いました。

わたしが実際に老人ホームを必要とする頃になった時、果たしてどこまで理想郷はできているのか。
たぶんお金の問題でわたしには入居できないけれど、とりあえずわたしは物語は読んでいたいかな。余生も。

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