イベントは当日よりもその前から始まってるものという具合は多々あるなと、そう考えた時、何気なく準備にあててる時間や日常のちょっとした動きにも温かみやクリスマスそのものではなくとも慈しむ部分があると、そう考えたら染み入るやり取りがここにあります。 そしていつしか心をクリスマスが占める部分が大きくなっていったとしたら?でもこの作品の中では平気なのかもしれません。数ある星のひとつきらめきがクリスマスツリーの頂点にあるだけなら、無限の静寂が夜空には広がっているのですから。 精神的な豊かさを感じられて楽しかったです。
クリスマスになにか恨みでもあるのかしら?でも子どもの頃に思っていた漠然としたでも絶対的な恐怖みたいなことを思い出しました。どこかの神様が生まれた(らしい)聖なる日は何か大いなるものを清算する日のようで。終わりと始まり、静寂と混沌、戦争と平和。どこかで誰かが辻褄を合わせてるからこの世は成り立ってんだってどこかで解ってるけど見て見ぬふりしてるみたいな。んーだんだん何言ってんだかわかんなくなってきた。外の寒さと部屋の暖かさ。街の喧騒とふたりの静寂。コントラストの妙技は好き。各位、メリークリスマス
なぜかアーサー・C・クラークの「星」を思い出しました。しかし、宇宙船はおろかSFギミックは何一つ出てこないけど、いきなり最後になって読者の想像力が起動する。わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない。精緻な描写が続いて、押さえに押さえて、読者の創造力を喚起する。登場人物たちの枯れた会話の中にほの見える深い信頼もよく書けている。すごい技量だと思いました。ピックアップでたまたま目にした作品ですが、作者様のほかの作品も読んでみたいと思いました。
何も説明していなくて、ひたすら穏やかで安らかなふたり。その中に、空気に近いほどお互いを大切にする思いが詰まっていて…この感覚、すごく惹かれました。とても素敵な作品です!
これはすごい。クリスマスは大切な人と過ごしたいもの。この一言に尽きる。 オチが少しわかりにくいかも。でもこれ以上は書けないだろう。わからなかった人は何度も読み直してください。
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