二つの物語がどんどん近づいていって、やがて一つの物語に!

『全の章』はとある村、しかも何だか不思議な風習がある村のお話。
『一の章』は国家が財政破綻し、地方自治で運営される、どちらかと言うと現代に近い場所でのお話。
まるで違う『全の章』と『一の章』で起こる出来事を読みては交互に見ていくことになります。
少しずつ『全の章』の内容が『一の章』に出てきて、それを推理しながら読むのが面白かったです。
交互に読みつつも最終的に一つの物語に集約されていくところが心地よくさえありました。
ミステリ好きに特にオススメな一作です。

一気読み推奨とのことでしたが、時間のあるときに少しずつ読み進めました。
なかなか印象に残るお話が続くので、案外前のエピソードが記憶に残っていて、問題なく読めました☆
ちょっとずつ読む派の人でも楽しく読めると思います。

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