そっちかぁー


 グイグイと曳き込む文章で、あっと言う間に読んでしまう。
 そしてオチで、「あー、そっちだったのか」と思わず声が出ました。

 途中、主人公が「俺」表記であったり、山男の「大将」「巨漢だったら~」の表現等、少し問題点はあるのですが、ともかく流れるような文章で勢いをつけて読ませ切ってくれます。

 てっきり、くたびれたおっさんが酷い目にあって、それでも踏ん張って前へと進む――という様な内容を期待していただけに、これには足を掬われた次第。

 一人称視点を使った典型的なトリックにやられました!

 

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