たまらん小説と出会ってしまいました。
文章の勢い、文体のその烈々たる様に思わず唸ってしまうそんな作品。
昨今このような暑苦しい作風が廃れて長いですが、やはり読む側の人間の「熱」を感応させ得るには、作品そのものに込められた「熱」が必要なんだと改めて思い知らされます。
しかし、勢い偏重の脳筋小説と侮るなかれ。物語としてのポイント――その王道をちゃんと計算に入れて作られてます。まさに、エンタメとはこのようにして作るのだとでも言うが如く。
バトルものとして、シュテンのキャラは本当に素晴らしい限りかと。
ご無体に言ってしまえば、「覚悟完了」してそうで「ニンジャをスレイ」してそうなそういうエッセンスの小説ですが、それを見事に練り上げてエンターティンメントに仕上げてます。
纏うは超鋼! ――内容は終始この言葉が示すが通り。
血と鋼と筋肉……これらが嫌いな人など果たしてこの世にいるのでしょうか? いや、いるワケがない!! (あくまで個人的見解です)
是非とも、広く知れ渡って欲しい作品です。