その献身は切ない

人間が、真の意味での献身をすることはないと思う。
利害が絡めば人が動く現代社会ならなおのこと。
それはこれから何世紀続いても、変わることはない。
この短編では、オオカミの無私の愛が語られる。
獣は、人間以上に合理的な生き物だと
捉えられる。だとするならば、無私の愛は正統に当たるのではないだろうか。
最後のオチも目から鱗で、一読の価値がある。