こんな続くと思わなかった

第50話 海底ハッテン参り

助けてもらった亀は自分の頭メタファーを動かして言いました。


「ありがとうございます、お礼にあなたを竜宮城へ案内します」


浦島太郎は亀に連れられて、海底ハッテンマイルの竜宮城にやってきました。

そこには漢姫おとひめというゴリラもといごつくしい姫♂がいて、浦島太郎は亀を

助けてくれたお礼という口実で濃厚な接待を受けることになりました。


「あの、もう帰りま……」

「いいの、あなたはマグロでも漢姫おとひめが猫マタギ! ネコ、またいじゃう!」

「ぐえっ!?」

「マグロ何握る!? サーモン? サーモンピンク? トロ? トロトロ? 

 トロトロのイカげそ? アジ開いちゃう!? さび抜き? シャリがいいの!?

 づけ! づけない! つけない? トロタク? トロトロのタクタク?

 ああ、ホッキィィ! いなりきちゃう! タイとヒラメが泳いじゃうぅぅぅ!」





(悪)夢のような日々を過ごした浦島太郎。

地上に帰るころには彼の玉手箱はすっからかん。

その姿はまるで数十歳は老けてしまったかのように変わり果てていたのでした。


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倒錯おとぎ話 緒方あきら @ogata-akira

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