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白銀のドグマについて

これを書き終わったのはもう三年も前で、その時は自信満々でした。
面白いの書いちゃったって。

ですけどダメですねぇ。
SFとしても中途半端で、刑事物としても明るすぎる。
文章も書き慣れてないし、三人称はまだ荷が重いって感じがしました。

難しいですね。三人称。
露骨に技量が分かります。

好きなキャラもいて、展開も言うほど悪くないと思う一方、一話完結としては未完成すぎます。
なにより重い。
中途半端に重い。

二時間の映画的なイメージで構築していって、あれもこれもと入れまくった挙げ句、処理できない。
悪い癖です。
やっぱり一作でそのほぼ全てが丸く収まっていなければならないんですよ。
でも後の展開とかを考えて謎を散りばめすぎてしまう。(実際プロットはあと四話分ある)
謎のミサイルにRAYの正体。圭人の肉体と並べていけばキリがありません。

まあでもSFを書いてみたいと思って、まがりなりにも書き上げたんだからよかったのかなぁとも思います。
やっぱり難しいですね。SF。

あと世界設定が中途半端なんですよ。
近未来ってこんな感じかなぁと思って作ってるけど、やっぱりSFならびっくりするような技術革新が必要なんです。
生活を一変させるような新技術です。
または物質とか。
そういうのがないのですごく地味。
まあ勉強不足ですね。

資料はかなり集めましたけど、そのほとんどが現実の警察組織とサリンの精製方法とか、現実的すぎました。
やっぱりSFは読んでいてワクワクできないとダメです。

かと言ってこの作品が嫌いかと言われたら、やっぱり好きなんですよね。
自分は結構面白いと思って書いていて、読み直しても悪い部分は見えるものの、やっぱり割と好きで。
けど自分だけが楽しめる作品に価値ってないんですよ。
それなら書かなくていい。
頭の中で泳がせておけばいいんですから。

またいつかSFにはチャレンジしてみたいですね。

それにしても時間がかかりました
十月から投稿し始めて終わったのが十二月って……。
まあ、その間に中編を二つも書いてたのでしかたがないですけど。

そしてさよならマルドゥックと火壁さんは予想通り書き上げられませんでしたね。
書き上げたものを上げないとダメってことがよく分かりました。
二つとも十万文字くらいのプロットはあるんですけど、テーマがニッチすぎて書き上げてもなあって感じです。
まあ無駄にはなってないので、一応放置しておきます。
あとで消すと思うけど。

まだ上げられる作品がいくつかあるんですが、探すとどれも暗いんですよね。
もうちょっと明るくしないとダメですね。

また次も頑張ろう。

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