※以下の文は分量的にやむなく没にした所謂、裏設定的な部分なので、読まなくても結構です。
♡
「……え。」
その日の朝のニュースは…よく覚えていない。
『…さて、ゴールデンウィークが明けましたが…都内に住んでいた宮﨑夫妻が…某ホテルで……自殺した現場を…が発見して…家宅捜査を……しかし未だに息子の…神助くんが…見つかって…警察はすぐに…身元を………』
……
…
この世界の人類は戦争といった争いもなく、仕事もほとんどがロボットに置き換わり繁栄を極めたが、しかしその反面、幸福に飽きた人々が大量に自殺するようになっていた。
それを危惧した統一政府は会議の末に、極秘で捕らえていたある人物を釈放して言った。
「統一政府の総意でこれより貴様は……になれ。それが贖罪であり…にはお似合いだ。死にたくなったら、いつでも死ぬ事を許す。代わりは幾らでもいるからな。」
「あっはっは!!!確かに私にお似合いな天職じゃん…ねえ、もし現場にチーズが残っていた場合は……食べてもいい?」
「あり得ない話だが…構わん。それはこっちの落ち度だからな…勝手にしろ。」
それを聞いた13歳の少女は…特に動じる事もなく、カラカラと笑ってそれを承諾した。