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予告劇場その二


……



「予告の時間だ…残雪さん。」
「……え、何でボク…鎖で椅子に縛られて…」
「気にする必要はないよ。そうでもしないと参加できないと思って暦さんと相談して…結果、こうなっただけだから。」
「…?、??」
「暦さんは…ついさっき楓さんに連れていかれたから…ん、どうしたのかな?そんなに怯えて…」
「……何故か寒気がして…」
「…ああ、少し意地悪な事を言ったかな?改めてこの予告の進行を任された……博士だ。よろしく。」
「ボクは…残雪 唯…ですけど。あの…博士さん。どうしてボクの名前を知って……」
「君の友達に聞いただけだ…まあその辺は、割愛させてもらおうか…話せば長くなるし、本筋から逸れてしまう。」
「…そうですか。予告…?が終わればボクを解放してくれる…そういう認識でいいでしょうか?」
「その認識でいい。私から見て、初対面…でもないにせよ、中学生みたいな見た目の私にまで堅苦しい言葉を使わなくてもいいんだよ?」
「…ごめんなさい。」
「いやガチで謝らなくても…はぁ。では予告を始めようか。先に言っておくと、残雪さんにとって、よく分からない言葉が多数出てくると思うから…詳細については机の上にある資料を読んでくれ。」
「…その…縛られているからページが、」
「おっと、話を折ってしまいとても申し訳ないが、予告の前に連絡を…『華麗なる(?)帰宅理論』が完結したそうだ。」
「む、無視…!?それに…軽く、ないですか?」
「この場に当事者である暦さんはいないから、仮に今ここでそれを祝おうが意味がないだろう?」
「それは…確かに。」
「理解が早くて助かる…流石、学校では優等生。」
「……。」
「おや、気分を害してしまったかな?」
「……何でも、ないです…続けて下さい。」
「残雪さんがそう言うのなら、普通に続けるとしよう。予告するべき事は……たったの2つだ。」
「…さっさと教えて。」
「辛辣だね。でも…そっちの方が私好みだ。では勿体ぶらずに発表しようか。」
「……。」

「あはっ…一つ目は、新しく一本の小説を作る事が決まったそうだ。」
「…内容は?」
「気になるかな?この資料の66ページを見る限りにおいては神…いや天使?が絡むお話らしい。」
「…ボクには関係なさそう。」
「ところがどっこいだ。君もその物語の登場人物の1人になりそうなんだよなぁ…このままいくと。」
「え。」
「主人公は別だけど……君自身がよく知る人物であるとだけ…教えておこうか。」
「…!そのページ、ボクにも見せて…後外して。」
「残念ながら私は非力でね。こんなに頑丈そうな鎖は外せないな。暦さんが言うには…とある白い魔法使いから借りてきたそうだ。諦めるといい…それに『この場で起きた事や記憶は、元の場所に戻った時点で忘却される』らしいから今見ても無駄だよ♪」
「……むぅ。」
「あははっ。いい表情を浮かべるじゃないか。弄りがいがあって楽しいよ。では、もう一つの方を言ってしまおう。もう一つは…」

「今後は『凡人、運悪く最凶を召喚する。』を完結まで書く…ですよね……博士さん。」
「…その通りだ。資料も読んでいないのに、何故…そうか。聞いていたのか。」
「……。」
「沈黙は肯定の証だ。なんだ…案外ちゃんとしているじゃないか。やれやれ…互いの立場が今と違ったら…きっと、私の良き話し相手になってくれ…残雪さん?」

彼女の姿は鎖だけを残し忽然と消えていた。

「否…帰宅したか。流石は『三代目帰宅至上主義者』どんな場所でも…例外はないという事か。」
「…ヒャハ。終わったのかよ、博士?」

見知った大男が扉を蹴破って入ってきた。

「……君は外で待っててと…言わなかったかな?」
「オメェの指示なんざ従う義理ねえだろ、オイ。」
「そうだね…はぁ……君はそういう奴だった。」
「ヘッ。相方が消えてんな…まさかぶっ殺…せねえか。弱えからな博士はよ。」
「否定は…しないでおく。じゃあ、用事も済んだんだ…暦さんには申し訳ないが、ここでお暇するとしよう。」
「…この場所クソ程つまんねえから、大賛成だぜ。そういえばよ…外にいた時、気絶した作者野郎を引きずってた白女と会ったんだが……」
「…それがどうしたのかな?」
「何つーか…記憶の齟齬?があった。博士も中で白女に会ってんだろ?」

私は彼の発言に驚愕する。

「き、君が、記憶の齟齬…って。そんな言葉を知ってる事自体に驚きを隠しきれないよ…何処かで、拾い食いでもしたのかな?」
「拾い食いは生き残る為の常識だろ…って今…俺様を馬鹿にしなかったか?」
「何でもない何でもない…原因は恐らく、この空間と…暦さんという存在だろうね。」
「…?意味が分かんねえぞ。」
「仮説ならあるよ…183くらいあるがそうだな…」
「よし戻ろうぜ…まだまだ殺し足りねえからなぁ!!行こうぜ博士!!!」
「例えば…違う世界線から私達が呼び出され…あっ、待ってくれ!?私を置いていかないで…」

追いかけようとした途端、意識が暗転した。

……



『蛇足…『やまねと楓とデスゲーム』のPVが100を突破しました!!!…本当に嬉しいですね。応援とか本当に励みになります。してくれとは別に言いませんけど…少しでも見てもらえる様な作品を作れるように…なりたいなぁ……(願望)』


私の真の戦いはここからだ!!!!

※打ち切り感が半端ないですが、私の中にある全ての物語が完結するまでは引退する気はないです。

…To be continued?































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