こんばんは、山本です。
ここ数日でまたあらたな出会いがあったりして、ネット小説の良さを噛み締めている次第です。カクヨムさんのUIのおかげかな。
自作としては、吹っ切って「恋する〜」を第三章をどんどん更新し、現在は無事、第四章に更新が移行しています。
なので、以前宣言していたことを、きちんと片付けようと思っております。
構成的にはネタバレになるかなと思いますが、内容に深くふれるつもりはないので、気が向いた方はどうぞ〜(そもそも気が向かなければここに来ないものですが……)。
※過去の近況ノートを参考にする場合はこちらからどうぞ。
▶4/8の記事:作品の時系列について
https://kakuyomu.jp/users/yamamoto_shiori/news/16816452219562670390-----------------------
■第三章 You're not aloneについて
上記の記事で書いていた「『橙にふれる』番外編、かつ本編のとある章の別視点」は、――もう読まれた方おわかりでしょうけれど――「第三章 You're not alone」のことです。
当初は「橙」のとおり、葉子と颯太の物語として書きました。なので三谷はいても、みそらはまだ、わたしの中にさえ、影も形もなかった頃でした。
現在ここに掲載している「橙」は、それこそそのプロトタイプのままなので、今の三章と比較すると、みっちゃんの練習開始時期などがズレていたりします。それにちょいちょい粗が目立ちますね……苦笑。
もちろん、その頃からタイトルは「You're not alone」でした。ただ、ここに供養を兼ねて掲載するにあたって、タイトルは変更しました。さすがに同じタイトルだと紛らわしいかと思いましたので。
演奏シーンで葉子とみそらの感想がほぼほぼ一致しているのはわざとです。その後の受け取り方が違うということを、書く前から感じていたからでした。
(ちなみに、両方読むと、みそらからはわからなかった葉子ちゃんと颯太が話していた内容がわかりますね)
その後、みそらとみっちゃんを軸に本編を作るにあたって、このエピソードは外せないと考えました。理由は簡単で、三谷がいるから――三谷が伴奏しているから、です。
そして実際にみそら側で書いたとき、あのようなところにまで心境を持っていけたのは、みそらの力だと思っています。作者としてはじつは予想外の終わり方だったのです。
けれど、思い返せば改稿する際に、冒頭付近に木村先生の新しいセリフ――つまり、今キャッチコピーに設定している「恋をしなさい。ソプラノ歌手らしい、淫らで情熱的な、身を焦がすような恋を」が出てきた時点で、この話がそこまで踏み込むものになる、その力はあったのだと思いますし、それはまさに葉子と颯太のおかげなのだと思います。
■第四章 花束をきみに
そしてこの章こそが、最初に書いた、「みそらと三谷の物語」でした。タイトルも当時のままです。プロトタイプからの変更点はそんなに多くなくて、もうすこし厚みをもたせた程度でした。このことからも、自分の中でこの章(物語)が大きな軸になっているのがわかるというものでした。
先の近況ノートにも書きましたが、この話、当初はけっこう難産で。一行目を見つけるまでに1週間くらいかかりました。
でもその後はやはりみそらの力が強く、――というよりも、みっちゃんがみそらのことを好きなので、そこまで苦しむことはなかったと記憶しています。(書いたのがもう3年近く前のこと、という点にはゾッとしますがw)
なんなんでしょうね、たぶん、自分とよく似ているのが、みそらと三谷なのだと思います。颯太ってほんとアンコントローラブルだし、葉子ちゃんはあれでちゃんと大人なので。でもそれはそれで「先輩」の役目を果たしてくれるので、とても助かっています。
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四章については現在進行系なので、このへんにしておこうと思います。ただ、「これを書こう」と思えたあのエネルギーは、やはりみそらの存在なくしては感じられないものでした。名前の縁というのも感じましたし……(本当に最初はまったく意図しないでつけた名前だったので)。
ともかくも、番外編と本編は、このような関係でございました。
これから数日かけて四章をアップしていく予定ですが、もし“そこ”を読んでくださったら――、きっと、とてもうれしいです。