こんばんは、山本です。
タイトルのとおりで前回言っていたあたりとかだいたいできたんで、次の章はほぼ形になったんですが、やっぱりこう、文字数を見るといつもより大変多く……
いまからこれを削るのかあ、と思うと、ちょっと気が遠くなりました。
いやほんと削るって難しい……。
しかもそのさらにつぎの章と地続きの話になる予定ではあったんですが、予想外に「attacca」な感じになってしまいました。
これはこれでおもしろいのでこれでいいか。自分としては納得しています。
(attaccaは音楽用語です。気になる方は調べてみてください)
さっきも手直ししてたんですが、演奏シーンも自分の文章になっているので、自分で演出つけられるのがいいですよね。
観客の目線を「ここ」に持っていきたい! ってやつとか。
そういうのをずっと追いながらやってて、ふと思ったんですが。
しばらく前から角田光代版の源氏物語を読んでて、読みやすくなっても相変わらず光る君の言動は意味わからん(白目)ってなってるんですが、
ちゃんと読んでいくと、やっぱりこう、藤式部先生が書きたかったのはたくさんの女君たちだよな〜とはしみじみ思うわけです。
光る君の美貌の描写も多いですが、光る君が女君たちのようすをつぶさに見ているところも多くて、なんかつい
「これは……みそらのことをじっと見ている山本と同じでは……?」
みたいな感じで共感してしまいまして。光る君にではなくむしろ藤式部先生に共感したというか。
もうちょっと作品そのものに加えて、関連の本も読んでみたいなと思っている最近です。
去年の今頃はほんとうに「どうする家康」がおもしろくて、来年の作品もおもしろいといいなあ〜と正直心配もしていましたけど、まさかここまで踏み込んで「源氏物語がうまれて、そこに人生を重ねる人々」を見れるとは思わなかった……ほんとうに「光る君へ」スタッフには頭が上がりません(泣いてる)。
そんな感じで、ほかのおたくごともやりつつ書いています。
いろんなクリエイティブがあってそれぞれにいいところがありますけど、文字で演出するのって難しい、けど、そこがいいところだもんな! っていうのが小説ですよね。
というのを今日も思いつつ。いや、なんでこんな茨の道を趣味にしてるんだか。
そういえば連載中の「神作家・紫式部のありえない日々」も読んでいるのですが、その中で式部が「この作品おもしろいか…? 長丁場になってきてよくわからん」って自問自答しているところもまさにこの章を書いている自分でちょっと笑っちゃいました。
こっちの式部先生も共感のしどころばっちりです。
同時に「attacca」なつぎのつぎで使う曲のプレイリストを作ったりもしてるので、ほんとに何やってんだろう。我ながら同人活動に七転八倒すぎる……