• 現代ドラマ
  • SF

ラノベを見直した、と言う話

 こんにちは。またも一ヶ月強の月日が瞬く間に経過しました。みなさま、お元気でしょうか。
 いよいよ十二月に突入し、今年も物理的にあと一ヶ月となりました。物理的にも何も、一ヶ月は一ヶ月です。この「お前は今年一年満足な日々を生きましたか」と突きつけられる辛さと言ったらないですね。俺は比較的充実(仮)していました。

 それはそうと、今ほどカクヨムネクストという機能?にようやく目を向けまして、まあそこに表示されていたいわゆるなろう系、ラノベ、と呼ばれる媒体をほぼほぼ人生で初めて読み始めています。
 山田唄といえば純文学。純文学といえば山田唄。と言ってしまうと明らかに過言な程度の純文学読者、および書き手でしたが、いやはや、ラノベとはいえ確かな文章力に裏打ちされた文章はなんやら思った以上に良きものですね。

 純文学になきものは小説にあらず!!! みたいな虚勢を心に括ってやってきた次第でしたが、多くの人が「これはいいもの」と認めるものにはそれ相応の良さがあり、私が今読んでいるなろう系ラノベ「とある魔術の禁書目録」(なんらかの記念に一巻分無料で放出しているみたいです)を改めて読んでみると、その軽妙な言葉運びと会話のテンポの良さ、すっと頭に入ってくる文章力に脱帽する。
 文章形式がフランクなだけで背後に組まれている設定はむしろ純文学以上の密度、緻密さのあるものですし、それら細密な背景を柔らかく解きほぐして流しそうめんのようにツルツルと頭にぶち込まれている感覚が面映い。

 なろう系はワンパターンだ! と私も思っていましたが、少なくとも現在読んでいる「とある」の設定はオリジナリティに溢れて溢れて留まる余地もないものですし、まあどの立場から言ってんだって感じではありますがラノベ、なろう系、という媒体を見直し始めています。
 絵画が宗教画→宮廷画・肖像画→イラスト、と進化してきたように、小説もまた新たなステージに突入しているというだけのことなのかもしれませんね。幾つになっても新しいものを受け入れる柔軟さを持ちたいなとつくづく思いました。

 次の近況ノートは新年明けましてのご挨拶になるかと思われます。先んじて、みなさま、良いお年を。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する