山田 唄

ある時から、怪我をするたびに誰かの声が頭の中に響くようになった。これが星の声であることに気づいた時、僕は宇宙に一つ取り残される孤独を知る。

二千字〜七千字程度の、さっくり読める短編を集めました。お暇つぶしのお供などにどうぞ。

　二十二世紀末期、その企業が医療義肢「ギアーズ」シリーズを発表し、医療業界に多大な貢献を果たした。だけれどそれは、のちの目も当てられないような惨状を引き起こすトリガーでしかなかっ…

西暦20XX年、人類はおとぎ話の中の存在と思われていた、異界”深度零”の発見に至った。 深度零からもたらされたものは、異界に充満する無尽蔵のエネルギーと、そのエネルギーに依る異物…

シンギュラリティ事件から数年、システムを一新して新たに生まれ変わった“アグリノーツ“が始まるーー （別連載“アグリノーツ“ https://kakuyomu.jp/works/1…

夢の中に現れた目的もわからぬ彼らは、私たちに夢から覚めろと引き金を引かせるーー

　古来より、人間社会に時折生れ落ちる”欠落者”たちが居る。 　ある者は奇形の肉体を持ち、ある者は他人にない特有の感覚を有している。そう言った者達は、日本において「鬼子」と呼ばれ…

時は20xx年、発達したAR技術とVR技術を融合して開発されたバトルロワイヤルゲーム、「アグリノーツ」。ポイントを奪い合いプレイヤーの頂点を目指す其のゲームの中に、私もいた――