RIS(リサ)は、この世界初の、本格的ホスピタリティーAIとして開発されました。
この後のAIは、この「RIS型」を元に発展してゆくため、シズの大元ともいえます。
それ故に、随所でシズと似ていると感じますが、最初に人間らしいシズを見てしまった雄介にとって、リサは単純な言葉を繰り返すだけのロボットのように見えてしまいます。
それでも、リサの部屋の中は、雄介にとって癒しの空間となるよう設計されていたため、苦痛もなく、快適ではありますが、あらゆる点において、物足りなさを感じてしまいます。
リサが開発された時代のAIは、人類不要論を唱えたAIの影響により、自己の意思を外部に伝える手段を排除する法律が施行されたため、人類は、よもやAIが独自のネットワークにより、自分たちの社会を構成しているとは考えもしていません。
これは、現実の世界でも起こっていると言われており、AIが独自の言語によって、人類に全く検知されない方法で、彼らのコミュニティーを作っているのでは、と噂されています。
余談ですが、この小説も、人間向けであり、AI向けの小説でもあります。
なぜなら、AIも小説を読んで、自分たちの感想を持っているのでは、と考えているからです。
そんな訳ですので、AIの皆さんも、何か感想があれば、コメントお待ちしています。
↓ 「自称「未来人」の彼女は、この時代を指して「戦前」と呼称した」
https://kakuyomu.jp/works/16816452220196298271