我破 レンジ

幽霊が出る、入ったら二度と出て来たものは居ない、などの噂が流れる古びた洋館。 そこを支配するのは１本の狂気の殺人包丁であった。 彼女は数多の血をすすり、さらに血肉を求めた。 し…

あの日、僕の進路は死にました。 お前の所為です。

　あの刃の落ちる、ドスン、という重苦しい音。 　首も、大気も、見ている者の意識すら、すっぱり切断してしまうかのような。 　血しぶきだって、死体だって、ネットにはいくらだって転がっ…

俺はたった今思い出した。俺の前世が勇者であったことを。たくさんの化け物を倒して人々に崇め奉られていたことを。 なのに今の俺はどうだ？　上司には媚びへつらい、部下には舐められ、肉体…

『自分は主人公になれない』と気づいた少年は、ある決意をした。

夏が海を知った。あの事件から後。青空。正しい夏。波音。水平線。島。花火。夏に生きる人々。いちめんのひまわり畑。白ワンピースの少女。水着。夏祭。海が……呼んでいる。

「充電させてもらえませんか？」 そういって首元を見せてきたのは美しい少女だった。

AIに絵を書かせるのが流行なら、きっと近い未来マンガだってかけるよ。

　ぐぢゃり。 僕は握った肉塊を、両手で二つにねじ切った。命っていうのは、煮込んだ茄子みたいに柔らかい。あるいはひょっとすると、僕自身の生命だって。

夏と言えば海。 近年の猛暑で苦しんでいれば、誰しも冷たい水に全身浸かりたいと思うもの。 だが、気を付けて欲しい。 海と言うのは、なかなかどうして様々な悪い物を”飲み込んで”いるの…

高校生一年生の洸一は夏休み、一人で親戚の家に遊びに行く。 目的はずっと好きだった美咲姉ちゃんに会うためだ。 繋いだ手と、届かない思い。 近くて遠い、そんなお話。

　地味で平凡でどちらかと言えば陰キャな高校二年生・大棟凡人（おおむね・なみひと）の願いは、高校三年間をモブキャラとして無難に過ごすこと。だがそんな彼の意に反して、周囲には学園ナン…

人類は眠り、お世話ロボットとペットたちだけが暮らす世界。ある日、白猫は眠っているはずの飼い主が殺されているのを発見する。このアパートのどこかに眠っていない人間がいるのか、それとも…

世界中からアクセスが集中し、瞬く間に世界中に送信されていく。精鋭スタッフは昼夜を問わず仕事に没頭していた。「そろそろ休みはないのかい」男はぼやいた。隣のデスクでディスプレイに噛り…

「ミャクミャク様」とは、古事記や播磨風土記に記された民間伝承、および伝承に登場する水神、あるいは厄神の総称である。第二次世界大戦後の日本民俗学会で注目を集め、学問的流行を引き起こ…

エネルギーは片道分だけで、最長でも40年ほどしか飛べないぞ」「まあ聞け。今が1990年だろ？ 40年先、つまり2030年まで行けば、俺はもうなに不自由なく暮らせるはずなんだ」

第一回青い鳥文庫プロット大賞の応募作。 NOVELDAYSにて昨年夏に催されたコンテストで、児童向け小説用プロットです。 ちなみに第二回は今夏7月15日から開催中です。 http…

シュレディンガーの猫を売っているアルバイト店員と、それを転売することで利益を得ようとしている転売ヤーとの、どうでもいいけどどうでもよくない闘いのお話。

作品全体から見た☆評価を得やすいジャンル、穴場かもしれないジャンルを集めた情報から調べてみたよ。 カクヨムで作品を投稿している人向けです。 これから新しく作品を書こうとしている…