「タルミノス」はもうすぐ第一章の半ばに差し掛かります。
なんか「やべっ、もうこんなに進んだの? 早く第二章書き終わらせなきゃ!」って状況に陥ってます。
ちょっとペース上げないと間に合わん。
ところで、現在の主人公の選択に違和感を感じる人は多いと思います。
ですがコメントでその事を指摘する人も少ないと思います。そもそもコメントしてくれる人は限られてますが……。
なんですけど、もし、その事に指摘する人がいたとしたならば、いつもコメントしてくれる人は「ウォルフ」を擁護してくれるんだろうなぁって憶測するわけで。
そしてそうなった場合、とても申し訳なく思うので、先に書いておきます。
この場合、ウォルフに否定的な事を考える人は「まともな感性」を持っている、と言っておきます。
だから無理矢理肯定なんてしなくて大丈夫です。
ただ考えて欲しいのが、「ウォルフがまともな選択」をしたならば、間違いなく母親と同じ境遇へ進む事でしょう。
あ、誤解しないでください。
「ウォルフがまともな選択をした場合の母親と同じ境遇へ進む」です。
作中で描いてる母親の境遇とは別ですね。
だってウォルフが「薄情でなかったら」、きっとウォーケンはウォルフも母親も見逃してくれません。二人仲良くアレな道へ、進まされていた事でしょう。
そんなに甘い男ではないのです。
この前書いたノートの「色んなキャラを描きます」とは、そういう事です。
んで、それに至るまでの過程で「わかりやすいゲス野郎」も出ましたね。
ですが、ソコに出てきたゲス野郎は特別な奴でもなんでもなく「一般的な野郎」です。
どういう事かというと、ちょっと難しいのですが、そうですね……「やべえヤツ」というモノをちょっと思い浮かべて下さい。
どういうヤツでもいいです。
よくフィクションに登場する「サイコパスっぽい人」でも良いですし、身近にいる「頭おかしい発言をする人」でも良いです。
そういう人はアナタにとって間違いなく「やべえヤツ」です。
自信を持って下さい。間違いないです。
そしてそういう人は、「裏家業」みたいなイメージの世界に生きる人達にとっても、やべえヤツ、なのです。
わかりますかね?
自分勝手な理屈で他人に迷惑をかける人間を、ヤクザとか半グレみたいな人が見たとしても「うわ。なんかアイツやべえ。近寄らない様にしよう」と、なります。
どんな世界に生きようと、その大多数は「普通の人」なんですよね。
でも、普通の人も「特殊な環境」に於いては、「やべえヤツ」になる事があります。
例えば、長いこと欲求を満たされない期間が続くと人は「おかしく」なります。
金銭だったり時間だったり、そういう「縛り」みたいなモノに長い時間晒されるとフラストレーションが溜まり、いずれ爆発しますよね。
そういう事です。
昔、僕の隣りの中隊に「大人しくて真面目な人」がいました。
ですがその人は逮捕されました。
パチンコ店の女性スタッフをスタンガンで脅して下着を強奪したという、とてもくだらない罪で。
犯罪を生業にしている人が捕まる時も、そういうシチュエーションが結構多めです。
組の為、グループの為に進んで罪を犯したり、罪を被ったりする人もいるにはいます。「任務の為に敢えて浅はかな事をする人」も勿論いるのです。
でも、そういう人よりも多いのは、
「鬱憤ばらしでくだらない罪を犯す人」
ですね。
そういう意味で上記したゲス野郎共は「一般的な野郎」なのです。
さてさて更にところで。
創作物における「ヒーロー」と「ヴィラン」、そのどちらも僕から見れば「やべえヤツ」です。
どっちもすげえ極端で、だからこそ創作物の「重要人物」になる事ができています。
僕が描くキャラ達はそういうヤツらなんですかね?
正直言って、僕にもわかりません。「やべー部分」は間違いなく持ってると思いますけど。
僕の描く世界はどれも、極めて凡庸な世界です。
そんな凡庸な世界に生きるキャラ達は一体どんなヤツらなのか。
それを楽しみにして、第一章の中間地点を迎えようと思います。
デワデワ!