コロナの後遺症って、マジであったんですね。
吐き気ってほどではないんですが、熱が下がってからずっと、頭にモヤモヤする様な不快感だったり、胃のムカつきだったりが残ってます。
食欲はあるんですが、食べ物の匂いを嗅ぐと気分が悪くなって食べる気が失せる的なアレ。
二日酔いの時に無理矢理何かを口に入れる、あの感覚に近い。
コレはもう体調が悪いとかじゃなくて、そういう体質になったと考えるべきですね。
それに気づいて「うわー最悪」だとか、それなりにイラついたりしたんですが、なんというか今、フツーです。
肉体のパフォーマンスが落ちたわけでもないし、食費を抑えられて良いかもしんない、ってな感じ。
そういや、怒りだとか憎しみだとか悲しみもそうだよなぁって思ってみたり。
瞬間的に誰かに殺意を覚えても、それは一瞬。
その後は「まぁ色々あるよなぁ」みたいに、その感情を忘れてしまう。
親しい人と死別した時も、その時はどっと悲しみが押し寄せるのですが、何日か経つと良い塩梅におさまってしまうという。
たまに思い出して寂しく思う程度でしょうか。
要するに、今まで感情が長い時間継続した事なんて、ありゃしない。
なんとなーく、他の人もそうなんじゃねえかなって、思うわけですよ。
例えば「世の中が嫌い」だと嘆いていたあのヒト。ああ、皆さんは知らない人です。
その人は一見、世の中に怒りを常に持ち続けている様に見えるんですが、蓋を開けてみれば違います。
不満に感じる事。
上手く行かない事。
悔しく思う事。
そういうのと出逢う度に「思い出したかの様に」怒りを周囲に撒き散らすワケです。
思い出すまでは忘れてる。
新たに感じた怒りに「思い出した内容を重ねてる感じ」ですね。
一つの怒りが持続しているワケでもなく。
うーん、それが良いとか悪いとかの話ではなくて、人間ってそういうもんだよなぁって思います。
きっと、感情が継続する人ってのは、「感情を継続させる為の努力」だとか「思い出すコツ」を身につけてるんでしょうね。
とあるシチュエーションで過去を思い出したり。
とある言葉を反芻する事でいつでも思い出せる様にしておいたり。
音楽だったり。
匂いだったり。
知ってます?
あがり症の人って大抵、「緊張したらダメだ」と思うから緊張しちゃうらしいですよ。
自分で「緊張」ってワードを思い浮かべるから緊張する方向に自分から行くらしいです。そういう人は「リラックスしよう」ってワードに置き換えると緊張というモノを忘れられるそうです。
誰かに苛つきやすい人は「嫌いなタイプ」の人を見ると、苛つきを「思い出す」そうです。
イライラするシチュエーションを自分の中で明確にしちゃうと苛つきやすいとも聞きます。
そのシチュエーションのハードルが低いと、軽い物事にもすぐに苛ついちゃう仕組み。
笑いのツボが浅い人も似た様なモノでしょうかね。「楽しい」のハードルが低いと、何にでも簡単に笑ってしまう感じ。
今まで笑ったモノが簡単なモノであればあるほど、簡単な物事にでも吹き出してしまう。まさに、百戦錬磨……!
憎い、てのも同じか。
僕は過去に、「どうしても目の前のこいつを殺してやりたい」と思った事があるのですが、ひと月も経たずにその感情は薄れました。もちろん誰も殺してないですよー。
更に、その感情を超える怒りを今の今まで体験した事もないので、誰かを「憎い」と思ったのはその一回こっきりです。
瞬間的にムカつく事はあっても、誰かを憎むなんてのとは無縁ですかね。
すげー捻くれた事言うんですけど、
「〇〇を許すな」だとか
「一生忘れない」だとか
「世の中を殺したいほど憎んでる」
みたいな事を「その場の感情で言ってる」んじゃなくて、「本当に心から思い続けてる人」って、どれくらいいるんだろう。
いや、継続的に「そう思わざるを得ない環境にいる人」なら別ですよ?
毎日代わる代わる「新たな憎しみの対象者」が現れ続ける環境に居るなら、ずっと憎いんでしょう。
「昨日のA君より、今日のA君の方が憎い」みたいに、日々憎しみを更新し続ける人とか。
うーん、わかんねーや。
皆さんはどうでしょう?
誰でも耐え難い屈辱を味わったり、殺意を覚えるほどの怒りを感じたりした事はあるハズです。
でも、それが持続してる人って、皆さんの中に居ますでしょーか?
終わり。