違う会社の人がIHで冷食の炒飯を炒めながら言う。
「やー! マジで使いづらい! IHなんて考えた奴はクソだね! クソ! きっと料理とかしねー奴が考えたんだ! 世の中から消えちまえ!」
この人、別に本気でこういう事言ってるわけじゃないんです。そういう性格なんです。
でも言うこと成すこと全部極端だから面白いし、皆んなから「ウゼー」とか陰口されながらも、なんだかんだで好かれてます。
深刻そうな話をする時に、ただ声のトーンを落とせばシリアスになると本気で思い込んでそうな所も、ポイントが高いよなぁ。
IHに話を戻しましょう。
IHヒーター。
鍋を載せて作動させるだけで、鍋自体が加熱される便利な調理器具。お鍋を離すと加熱が止まるのが欠点。上に書いた面白い人が「使いづらい」と云うのはこういう部分。
中華鍋やフライパンでなんでもかんでも作ろうとする僕も、同じ意見です。
実はこの不便な部分、この電磁調理器の加熱する仕組みによるモノではなくて、センサーによるモノだったりするんですよね。
——え? 離しても電気って伝わるの?
とお思いの方々、電子は流れていかないです。でも、伝わります。電子を「流そうとする力」は伝わるのです。
ホラ、電気自動車の充電器なんかでも、車両をその上に停車するだけで充電出来たりするでしょう? 電磁誘導によるモノです。
皆さんは電流の向きと電子の流れる向きが逆である事を「何故?」と思った事はありますでしょうか。僕はないです。笑
覚え方の問題でしょうね。
電流ってのはですね、「電子を引き寄せるチカラが伝わって行く流れ」であります。だからマイナスの電荷を持つ電子は、電流と逆方向へ進むのです。プラスの電荷を持つモノが流れてるわけではありません。
つまり、電流ってのは導体だとか抵抗だとかの「内部にある電子」に干渉する流れ、なのですね。どこかの僕の作品に描いた「雷蹄のギー」なんかは、雷の魔素を使ってそういう事をしてたりしました。
ちなみに「電子の流れる速度」は光速ではありませんが、「電流の速度」は限りなく光速に近くなる事もあります。
電子は質量を持ってますので、光の速度へ到達する事はないですが、「質量を持たないチカラそのもの」は、光速足りえる事もあるんすよねー。
ああヤベェ! お話が逸れまくり。
要するに、たとえ離れた物体であっても電気を流したり、それによって加熱する事は可能です。
でもなぜか、離れてしまうと熱を止めるIHヒーターしか見つけられませんでした。ザックリ調べただけですので、もしかしたらあるのかも知れませんが。
だったらよ? 離れても加熱できるヤツを作って、それ用の中華鍋とかでやったら、ふんわり炒飯を火事を心配する事なく安全に誰でも作れるんじゃね? そして考えた俺は大儲け!
皆さん、こーゆーのを、なんて云うか知ってます?
ハイ! 取らぬ狸の皮算用!
で、あります!
https://kakuyomu.jp/works/16817330648221430024