先日、シャケについて語った作品を書いたわけであるが、アイヌ語でシャケを「カムイチェプ(神の魚)」と呼称する的な感じで書いた。
だが、少しだけ違う。
カムイチェプとはシャケと神様に対し畏敬の念を込めた呼び方なのだ。本来なら「チュキペ」が正しい呼び名である。ちなみにマスのことは「サキペ」と呼び、その使い分けはサキペが夏の魚、チュキペが秋の魚だ。
面白いのが「サケ」の語源が「サキペ」のほうであるという事。和人がアイヌの言葉を誤解したそうである。
そして西洋だと「サーモン」がサケ。「トラウト」がマスだ。その使い分けもシンプルで、河川にいるのがサーモン、海にいるのがトラウトである。
テキトー?
たしかに。僕もそう思う。でも、日本のほうが、もっとテキトー。
シロサケ以外は、全部マス。
舐めてんのか? シャケを。マスを。
で、後々「なんかマスよりもサケのほうが高級そうじゃね?」みたいになって、サケ以外の魚もサケと呼称するようになった。ギンザケやベニザケは、マスである。
ただ、一つ言える事がある。
シャケは尊い。
皆さんにはこれだけ覚えて帰って頂きたい。
以上。