• 現代ドラマ
  • 異世界ファンタジー

 ジイさんはいうほどジイさんをしていない。

 文字数の関係で作品内にあとがきを書けなかったので、ここに書く。
 僕が「笹山 大吉」を思いついたのは先日、とある老人とすれ違ったからだ。
 僕が帰宅途中に歩いていると、前方からデカい声で独り言を言う老人が歩いて来る。距離が近づくにつれ、それがマイク付きワイヤレスイヤホンを使った通話である事に気がついた。
 そしてすれ違う時、印象的なセリフが僕の耳に入る。
「おいおい、まるで心中みたいだ。俺にそんな事洗いざらい話してさ、一緒に死んでくれとか言うつもりかな?」
 凄く、セクシーだと思った。
 だから絶対に老人を主役にした物語を描きたくなったのだ。
 理由は以上。
 ところで、ミステリーというカテゴリーについて、他の作者さんと話した事がある。どうやら推理とかするだけがミステリーではないようだ。
 事件が起こらないミステリー。
 犯人が最初からわかってるミステリー。
 日常の謎を追うミステリー。
 警察モノミステリー。
 サスペンスやホラーも広義ではミステリーに分類されるようである。
 でも、なんでもアリってわけでもなく、要点をおさえる必要はあるみたい。
 でもでも、ノックスの十戒を違反しているミステリーの方が多いようにも感じる。
 ので、自由に描いてみた。
 嫌悪感を感じる人もいるだろう。そこは覚悟して描いている。
 それでも、楽しんで描くことを優先した事に悔いはない。
 そして、もし皆さんも楽しんでくれる事があるのなら、それ以上の喜びはないわけである。

https://kakuyomu.jp/works/16816927863112315778

 

4件のコメント

  • Yっち
    小学校高学年から中学生に読ませるには若干言い回しがアレだけど、
    そんなものかな。
    ワチキも菊地秀行とかその位で読んだし。

    しっかしアレだねぇ。
    還暦も過ぎてそうな爺様が女の子泣かせちゃ駄目だろ。
    昨今の切れる老人としては世相のままかも知れないけどね。
    893も60以上が主力の高齢化だし。

    米澤穂信の古典部シリーズ(氷菓と言えば判るかな?)のような
    日常のちょっとした謎を追いかけるみたいな雰囲気も有りだろうねぇ。
  • ノックスの十戒……勉強になりました。
  •  えーちゃん🤨
     言い回しに関してはワザとです。現代の「子どもらしくない子ども」(いや、僕らの時にもすでに皆んなそんな感じでしたけど)に読んだ事ないモノを見せようと思いましてね。

     問題点としてはやはり「ジゴロ」を主人公にした事ですか。なんせジゴロってただのヒモ男なんで。お爺さんとか関係なく、小中学生が朝に読む作品としては相応しくないとは思います。ただし、ハードボイルドって道徳とか感傷とかを置き去りにする行動派的な要素なので、この作品を描くと決めた時には、ソレも決定してました。

     対象年齢を下げすぎるのならば、むしろ上げようと思い、描きました。
  •  まめいえさん。
     こちらでもありがとうございます。
     ぶっちゃけアガサ•クリスティーとかも当てはまってないので、そんなに気にする事もないですよ。参考にする程度にとどめるのが肝要です。
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