• 現代ファンタジー

11/19は「家族の日」なので


御剣昴一郎は、自分は家族には恵まれてると固く信じている。
自分には幼い日に出会って兄弟になってくれた祇代マサトも、
まあ悪い父親ではなかった明智光秀も、
……母親同然かそれ以上ってほど自分のことを案じて想ってくれる斎月くおんもいて、気の合う悪友のようなびゃくやと毎日を送っている。
……あと、たまこちゃんも。

これで、血のつながった両親が、自分を育てられなくて施設の前に放り出していっていなければ……
言うことない人生だったかもしれないのに。

〇〇たまこは、自分はいい家族を得たと思っている。
……訳の分からないタイミングで上司を殺害して家族を路頭に迷わせたり、奥さんに近づく男を端から血祭りに上げるような人とかは、勘弁してほしい。
あと、子供を残して当てつけみたいに死んでみせようとする母親とか、そういうのはよろしくない。
……自分でも、何言ってるかわからないけど。

一乗寺さよこは、家族というのは大切であり、ひとは家族を大切にするべきものと思っている。
それができない、家族を傷つけ裏切るものを彼女は許さない。
醜悪な化け物であると判断する。

スヴェート・チェルノソーンツェは、マーマのことが大好きである。
「悪い人なんかいない、みんな暮らしてゆくのが大変なだけなんだ」
「いつも笑顔で、みんなの役に立ついい子でいればみんなわかってくれる」
そう教えてくれたマーマへの気持ちは、今も変わっていない。

斎月くおんは……

……自分は、優しくて、自分を慕い信じてくれる、いい息子に巡り会えたと思っている。

2件のコメント

  • それぞれの「家族」の捉え方。良いですね……!
  • >地崎守さま

    ここで出て来る顔ぶれは、意味合いはそれぞれ違いますが、
    みんな「家族」というのは「大切なもの」である、という感覚でいます。
    いつか、それぞれの「家族」観をストーリーの中で交錯させてみたいものです。
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