(関守乾はどうしても食べられないほど嫌いな食べ物ってなくて
大体なんでも食べられることに謎のプライドを持ってるんだけど、
のらぼう菜だけは少しだけ苦手である)
(特に菜の部分はまだしも、くきの部分のもそもそしてる感じがウッとなって、実家で味噌汁に入ってたりすると、残したりはしないが一瞬躊躇する)
(それなのに年寄りはくきの部分が太くてもそもそしてればしてるほど
「今年はよくホウけた」っていって喜んで食べる)
(食べ物の番組、(〈食彩の王国〉とか)で、一から取り組んでそれまでその地にはなかった作物や魚介の栽培や養殖を初めて、今ではそれが一大産業になってるしブランドだっていうのよく出てくるけど)
(あれはやっぱり、
「これは美味しいもので、食べればみんなこれを好きになるはず」と思えるから取り組む気になったのだろう
そうでなければあれはできない)
(例えば関守乾はいなかの弱小郷士のせがれ(要検証)なんだけど、コレがもし国営のらぼう菜農場の専従農家に生まれて、好むと好まざるに関係なく一生のらぼう菜を作って増産しなくちゃいけない身分に生まれたら、これは相当不幸な人生で想像するだにおそろしい)
「いやだ!関守乾はのらぼう菜なんて作らないぞ!」
「黙れ!貴様は一生のらぼう菜を作るんだ!さあ、毎月の増産ノルマに対する取り組みと改善ポイントをレポートで報告しろ!PDFでな!」
「はなせー!いやだー!いやだー!」
(……まあ何が言いたいかというと、こういうことがあるから身分制度って嫌だね、という話なんだけど)
(創作に関する有意義な話でもするのかと思われた方おられましたらごめんなさいね)