「と、神さまにこちらの都合の良いときだけお願いしておきながら、本題に転移しようかなと目論む、わしであった」
パパは受付嬢を見ながら、丸っこい人差し指を立てた。
ハッ! そうだったわ。すっかり西洋人親子のペースに巻き込まれちゃたけど、クマ〇ンのおまん、いえ、スイーツをご案内しなければ。
「さ、さようでございました。ええっと、ク〇モンのスイーツでございますが」
「ノンノン、否定否定とわしはおっしゃいます。
この似た者親子はスイーツも愛してやまないのであるが、渇望してしておるのはそれではなかったりする。
ガラモン? 否定。
ポケモン? 再度否定。
ゴエモン? ルパン? フジコチャァァンッ!」
なぜかパパは栗田寛一そっくりの声で叫ぶ。
あらまっ! 二代目ルパンそのものの声!
いえ、それよりも、とにかくお客さまのご要望に応じなければダメよ、わたし。
ナントカモンなのよね。ナントカモン……
しかも食べなければ死んでしまうって、いったい?
その時だ。
受付横をものすごい勢いで走り抜ける、真っ赤な衣装に大きな袋を背負った男。
「えっ? サ、サンタクロース!」
直後、「おいっ、コラアッ、待て~ッ!」と数名の税関職員が血相を変えて追いかけてきた。
「サンタの恰好で、我々の目を誤魔化せると思うなよっ!」
「袋いっぱいに覚せい剤を詰め込みやがって、日本の税関をなめるなあ~!」
受付嬢はポカンと口を開けたまま、捕り物騒ぎを見つめる。
「ははあ、さすがは日出る国ですなあ、妻にいつ三下り半を突きつけられるか、毎日ビクビクなさっている父上殿」
「うむ。笑顔の下に隠した苦悩をあっさりと見抜く、我がこせがれよ。
母は剣よりも強しとは、よくぞ言ったものだと感心したり落ち込んだり」
どこの国でも、同じなのねぇ。
アッ!
「わかった! わかりました! お客さま」
「オウッ、それではファイナルアンサー、いや、お終いの手じまいの答を、赤のかたからどうぞう、地蔵!」
「コナモン!」
パパとピーターは、瞬間顔を見合わせ、すかさずハイタッチするのであった。
すっかり秋の空気が流れ、良い季節になってまいりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうかしら。と、ほとんどご覧くださるかたもいらっしゃらないのに、わたくしったら、いったいどなたさまに申しあげているのやら。
わたくしも、古三沢もどうやら本調子が出てまいりました。
そしましたら今度は、いやだ、為吉(ためきち♡)の調子が!
ええ、為吉はわたくしのスマホの名前でございます。
ふと気づきましたら、本体がカパッと開きはじめているではありませんこと!
すぐさまショップへ出向きましたところ、「ああ、これは電池が膨張しちゃってるからですね。本体を交換しますよ。有料だけど」ですって。
ま、スマホはほとんど使用いたしませぬゆえ、支障はございませぬ。
それにしても電池が膨らむって……
秋のそよ風に身を委ねまして、カクヨムさまをチェック♪
ああ! 白里りこさま!
三作もご覧くださり、誠にありがとうございます!
「二十歳のおばあちゃんへ」、「ひねもす漫研、オタクかな」にはキラメクお★さまを、そして「明日へ奏でる草笛の音」にはレビューまで頂戴いたしました♪
とてもすてきな短編だなんて、嬉しい♡
それぞれまったく異なるアプローチを試みました。外国の作家は、『長編作家』と『短編作家』にわけられる、とどなたかのご本で読みました。
さしずめ、つばきは短編のほうが合いますのかしら。
心より御礼申し上げます♬