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レビュー御礼&御礼~「テレビ取材 2」

ヨハネスブルク・勝割氷さまは、マスターから氷を浮かべたウーロン茶を一気に喉へ流し込まれます。
そのお姿だけ見ますれば、ウイスキーをストレートで飲まれている雰囲気でございます。

「フィィィッ」

勝割氷さまは息を吐きながら、手の甲で口元をぬぐわれました。
やっぱりお酒を飲んだイメージだわ。

イケメン・マスターが、カウンター越しに小鉢を差し出されます。

「こちらは今日のお通しになります」

その途端、勝割氷さまの酔ったようなトロンとした目が、クワッと開かれました。

な、なにごと!

するとカメラ後方に立つディレクターさまが、ニヤリと口元をお曲げになります。

「はい、出て参りましたね、 “ つきだし ” が」

お通し、もしくはつきだしと呼ばれる一品。
大抵の居酒屋さまや焼き鳥屋さまでは、頼みのせぬのに出て参ります。

ちなみに今日は、切り干し大根、でございます。

勝割氷さまは目をむき、その小鉢を持ち上げて角度を変えながら観察されておられます。

「先生は全国千件以上のお店で、この “ つきだし ” のみを召し上がっております。
その著作はすでに三十冊を越え、 “ つきだし ” を語らせれば右に出る者はいない、押しも押されぬ “ つきだし ” 評論家として名を轟かされております」

と、ディレクターさまのセリフです。

は? つきだし評論家? 居酒屋評論家ではなく?

「うむむっ」

勝割氷さまは目を閉じ、大きな鼻をヒクヒクさせて小鉢の匂いをお嗅ぎに。

え~っと。つきだしって、そんなに大層なモノでしたのかしら。

「先生、こちらのお店で出されるつきだしは、いかがでしょう。例によって、解説のほうをよろしくお願いします」

ディレクターさまの言葉に、勝割氷さまは斜め後方のカメラを振り返られました。

「このつきだしは、店主殿のこだわりが細部までいきとどいておりますな。
まず主である切り干し大根は、この香りからすると宮崎産。全国ナンバーワンの生産地ですわ。
それに刻んだ人参。これは山梨県で栽培されたものでしょう。
なにより、炊き上げるときに使われる出汁は鰹節に、昆布は無論のこと、醤油は和歌山県紀州は湯浅の一品物とみますな」

「さすがはつきだし評論家でいらっしゃいますねえ。微に入り細を穿つその観察眼、洞察力。
テレビをご覧の皆さま。
酒場は、つきだしに始まりつきだしに終わると言われております。
“ 鶏っく ” のマスター、いかがですか、先生にドンピシャとレシピを見抜かれて」

ディレクターさまの問いに、カメラレンズがマスターに向けられました。

「いやあ、すごいなあ」

「そうでしょ。先生は伊達に評論家を名乗っておられるわけではないってことです」

「はい、驚きました」

マスターったら、そこまでこだわっていらしたのね。ますますファンになってしまいますう。

「勉強になりましたよ。ははあ、そうなんだ。あのお店」

え?

「ほら、この通りにスーパーマーケットがあるでしょ。あそこの惣菜売り場でいつも買ってくるんですよ、ウチのお通しは。
へえっ、安いから利用してるんですけど、そこまでこだわりのある惣菜だったんですねえ」

感心して腕組みながら首肯するマスター。

はっと振り返れば、カメラクルーの皆さまは、さっさと帰り支度。
この回は間違いなくオクラ入りが、決定のようです。

ところで、果たしてあのスーパーマーケットのお惣菜は、本当にこだわりがあるのでしょうかしら。



わたくしは再びワインと、追加でお任せ串をオーダーいたします。
ああ、一杯のワインを傾けながら読むカクヨムさまは、なんと心地良いのでしょう。



あ、「その家だけは、やめておけ!」にお★さまをいただいております!

森乃 宮麻さま、
どうも初めまして! この度はお時間を割いてくださり、またお★さまを頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!



あ、「みかんをのせた、もっちん」にお★さまをいただいております!

村岡真介さま、
いつも大変お世話になっております。わざわざお目通しくださり、応援コメントにお★さままで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
 


あ、「夜空いっぱいのシューティング・スター」にお★さまをいただいております!

村岡真介さま、
季節的には、ちとはずれてはおりますが、こんなお話はいかがでしたでしょうかしら。応援コメントに、お★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬



あ、「猟奇なガール」にお★さまをいただいております!

村岡真介さま、
今作がわたくしの猟奇ストとしての初作品ですの。応援コメントにお★さままで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬



あ、「二十歳のおばあちゃんへ」へレビューとお★さまをいただいております!

関川 二尋 さま、
いつも大変お世話になっております。ええ、わたくしが恋愛モノなど、怖いもの見たさ以外ありえませんわね♪ 美しい恋だなんて、嬉しい♡
不慣れなものですゆえ、お目汚しにはなっていないかとビクビクしておりましたの。純粋に人を恋する、そして愛する。そんな透明でありながらもきっちりと形があるもの。それが描きたかったわけでございます。
ラブレター、確かにそのものでありますわねえ☆
心より御礼申し上げます♬

まとりくれあ さま、
いつも気にかけてくださり、ありがとうございます! お時間を割いてくださり、レビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
胸に響くだなんて、嬉しい♡ 実際にはこういう恋愛はレアケースでございましょうかしら。でも歳の差婚は今や当たり前の時代ですものね♪
ワクワクドキドキの胸キュン話ではございませんが……つなきが描きますれば、かような展開になってしまいました☆
心より御礼申し上げます♬

陽野ひまわり さま、
ひまわりちゃん、とうとうやってしまいました。恋愛モノ……
タイトルの意味に気づいてくださり、嬉しい♡ 起伏のないお話になってしまい、恋愛小説の大家であるひまわりちゃんから、ダメ出しを受ける覚悟でしたの。純度の高い恋心だなんて、さすがですわ♪ 付け焼刃のわたくしでは思い浮かばない言葉でございます。
心より御礼申し上げます♬

深海 映さま、
どうも初めまして! この度はご多忙の中、わざわざご覧くださり、またお★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

aoiaoi さま、
アオイちゃ~ん、思い切って公開してしまいました。そうなの! 本編では描かなかった、引き裂かれる想い。そこを読み取ってくださり、嬉しい♡ 姿かたちは変わっていくのが摂理。でも恋する、愛する心は決して変わらない。今回のテーマ、でございましょうかしら♪ なんだかこの手のお話はちょっぴり恥ずかしいわ。アオイちゃんに読んでいただけて良かった☆
心より御礼申し上げます♬

坂神慶蔵さま、
大変ご無沙汰いたしております。この度は拙作にお時間を割いてくださり、またお★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬

筒美遼次郎さま、
いつもお世話になります。ご多忙の中、わざわざお目通しくださり、またお★さままで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬

織田崇滉 さま、
織田先生、恥ずかしながらも恋愛モノに挑んでしまいました。一篇の詩のようだなんて、嬉しい♡ 頭ひとつ抜けてるだなんて、お世辞でもつばきは感激でございます♪ さすがはgoodレビューワーでいらっしゃいます、今作の最大の弱点をご指摘くださり、大層勉強になります。物語が中途半端な点は反省材料といたしまして、次作に活かして参ります。
心より御礼申し上げます♬

⑬=(ひとみ十超高速)² さま、
ひとみちゃん、いつもいつも本当に感謝しております。レビューまで頂戴し、誠にありがとうございます! わたくしと仲良くだなんて、嬉しい♡
 わたくしのほうが、良かったですわよ。タイタニックと比較されると、わたくしは真っ赤になって縮んでしまいます~♪ 潮の満ち引き、確かに生きているとございますわね。さすがはひとみちゃんです!
心より御礼申し上げます♬

土日 月さま、
どうも初めまして! ノートが書き込み不可でございましたゆえ、こちらで失礼いたします。お時間をくださり、お★さままで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

RAY さま、
RAYちゃん、つばき初の恋愛モノはお目汚しになっておりませんでしたでしょうか。行間を読んでくだすって、嬉しい♡ 短編ゆえ慣れぬわたくしは想いをすべて文字にできませなんだ。応援コメントは、しかと胸に刻んでおります。それを踏まえて精進して参る所存でございます。
一生終わっても付き合える……心にしみて参りますわねえ♪
心より御礼申し上げます♬

春川晴人 さま、
いつも大変お世話になっております。この度はお忙しい中にも関わらずご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます! 繊細な作品だなんて、嬉しい♡ 普段の作品では、口が裂けても言っていただけぬお言葉でございます。 恋文、まさしく今作はそれでございます♪ メールやラインではなく、自筆で想いを綴るってことですね。
心より御礼申し上げます♬

鉈手ココさま、
どうも初めまして! この度はわざわざお目通しくださり、またお★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

8件のコメント

  • こちらから失礼いたします。

    リレー小説『カクヨム愛がなければカブトムシをたべればいいじゃない』では、みなさまと共演できたこと、光栄でした。無事最終回を迎えられたこと、ひとえにみなさまの盛り上げがあったからこそです。ありがとうございました。

    リレーは先日のことだったのに、もう何年も前のことのように思い出されます。楽しかったですね。あの熱気が、勢いが嘘のように日々の平穏がもどってきました。

    自分は思うところあって、小学生の息子と娘をつれて実家にもどりました。実家といっても、父も母もすでに亡くて久しく、荒れ果てて、廃屋のようなものですが……。

    生まれたこの地で、これからの人生を生きていくことで、自分の役割が何だったのか?自分は何のために生まれたのか? 自分の本当の使命はなんなのか……それをゆっくりと、考えたいと思います。

    あるいは、そのような答えなど、ないのかもしれませんが……。

    こちらは、川の雪解け水もおさまり、日に日に暖かくなっています。
    これから最高の季節が訪れますが、うかうかしていられません。
    こちらの夏は短いので、すぐに冬がきてしまう。
    それまでに、最低限の準備をしなければいけません。

    ながくなりました。そろそろ筆をおきます。

    みなさまにおかれましても、どうぞ体に気をつけてお過ごしください。 そのカクヨムライフに幸多からんことを。天下誰人か君を識らざらん。


    黒馬くぅ こと 黒馬九郎
  • オールドパーおねがいします。

    ボクも、そのつきだしをいただこうか……
  • ガラナさま、おはようございます♩

    本来ならこちらからご挨拶に出向かねばならぬところ、わざわざ遠方までお運びくださり、誠に恐れ入ります。

    今回は、わたくしなどのような者までまぜてくださり、感謝の念がたえませぬ。

    皆さまの小説にかけられる熱い魂、しかと感じさせていただきました。

    大変貴重な経験をさせてくださり、心より御礼申し上げます。

    味わったことのないスリル感、なんだかクセになってしまいそうですわねえ。

    新生活は楽しいこと、辛いことなど多々ございますでしょう。
    ガラナさまのご武運を、つばきも祈願いたしております。

    また機会がございましたときには、書き手として拙うございますわたくしではございますれど、お声かけいただけますれば何をおいても、馳せ参じる次第でございます。

    大変お疲れさまでございました!
  • 「いらっしゃいませ。
    おや、お客さん、初めてかな?
    まあ、どゔぞカウンターの空いている席に。

    オールドパーで、いいのかな?
    シングルでね、ありがとうございます。

    あっ、つきだしはもれなくお出ししてますけど、え? ど、丼で?
    いや出せなくはないけど、かなり量が……は? テンコ盛り?
    大丈夫かな、この人……

    ああ、いやいや独り言。

    はい、じゃあ切り干し大根、丼テンコ盛りでどうぞ!」
  • 高尾つばき様

    こんにちは!
    初めてのコメント失礼致します。

    この度は拙作『アヤカシンフォニー』をお読みいただき、
    さらに素敵なレビューまでいただきまして、
    誠にありがとうございました!
    新参者の私からすれば雲の上のようなお方に
    レビューをいただけるなんて、
    大変恐縮で、光栄の極みであります!
    とても嬉しく励みになりました。

    ありがとうございました!
  • 鉈手さま、こんにちは♪

    わざわざお越しくださるなって、誠にありがとうございます!

    御作、行間からメロディが流れてきて、とてもよございました♡
    拝読し、思わずため息が。お上手でいらっしゃいますのね。

    わたくしなど、底辺のさらに地下深くでこっそり蠢いているだけの存在でございますのよ。
    光栄だなんて、こちらが赤面してしまいますぅ。

    ご一緒に切磋琢磨して参りましょう♬

    あ、それとわたくしに、様は似合いませぬ。
    どうぞ、つばき、とお呼びになって☆

    いつでも遊びにいらしてくださいな♡
  • こんばんは。
    ガラナさん来てますね!そのうちノートジャックされるかもしれませんよ(笑)
    別件ですが、以前ノートで連載しておりました「バイオレンスアトランティスのつまようじ」ですが、短編としてまとめて公開させていただきました。
    つばきさんにお寄せいただいた物語もほぼそのまま投稿させていただきました。
    事後承諾で申し訳ないのですが、大変よく出来た物語でしたので、
    この際と思いまとめて投稿した次第です。笑って許していただけると嬉しいです。
    尚、作中には誰の投稿分かは明記してあります。
    ご意見などありましたら、いつでも言ってください。
    ということで今後ともよろしくお願いいたします!
  • 関川さま、おはようございます♩

    さっそく拝読いたしております。

    リレー小説の妙味が詰まった、まるで闇鍋のような楽しさと、なにが出てくるのかという怖いもの見たさがありますわね☆

    また参戦させていただきたく思います♡
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