今日は、あのおかたがいらっしゃる日。
わたくしはリビングにて、ミュージックを聴きながらお待ちしております。
ご存じかしら、日本が誇るロックバンド『人間椅子』を。
ええ、さようでございます。江戸川乱歩先生がお書きになった不朽の名作、 “ 人間椅子 ” からバンド名を拝借した最強のバンドでございます。あら、これはマジですのよ。なんでしたらyoutubeでご検索なさってくださいまし。
リアルタイムでは知りませねど、その昔、 “ イカ天 ” (イカの天ぷらではございませんのよ。イカすバンド天国、でしたかしら)とか申すテレビ番組で名を馳せた、有名なロックバンドらしゅうございます。
近年では “ オズフェス ” で、ももいろクローバーなんちゃらと競演して脚光を浴びておりますのよ。
アルバム『怪人二十面相』に収録された『芋虫』の心を抉るような旋律に、わたくしは酔いしれております。
あ、これもyoutubeでご覧いただけますわ。つばきのお奨めです。
玄関のノッカーが叩かれまして、わたくしは小走りで廊下を急ぎます。
「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」
「こんにちは、高尾さま。お約束の時間より、少々早く到着いたしました」
「さすがは佐々暮さま、どうぞお上がりになって」
佐々暮指沙紀(ささくれ ゆびさき)さまは几帳面に会釈されながら、靴を脱がれました。
お歳は四十歳代後半。七三分けの髪型に、黒縁眼鏡。合い物の紺色スーツ姿はサラリーマンのようです。
佐々暮さまは、プロの調律師さまでいらっしゃるの。
大きな革のバッグをお持ちになり、スリッパに爪先をくぐらされ、わたくしの後方からついておいでです。
佐々暮さまとは、ここ数年来のお付き合いでございます。
真面目を絵に描いたような紳士でいらっしゃいますのよ。
リビングに入られますと、さっそく準備に取り掛かられます。
バッグの中から、チューニングハンマー、音叉、ウエッジ、ミュートなどの調律工具を丁寧に取り出されました。
「それでは作業に入らせていただきます」
わたくしを振り返り、佐々暮さまはひとつうなずかれます。
「はい、お願いいたします」
え? ピアノ? なんのことでございましょう。
我が屋敷には、ピアノはございませぬ。
わたくしはベーシストゆえ、防音施工の音楽部屋にはベースにエレキギター、アンプは置いてございます。
佐々暮さまはピアノの調律師さまではございませぬ。
“ 風鈴 ” の調律師さまでいらっしゃいますのよ。
以前にもお話しいたしましたように、リビングには風鈴を十三個吊るしております。
C、C#、D、E♭、E、F、F#、G、G#、A、B♭、B、そしてオクターブ上のC、の音階が鳴るようにしております。
(7/29 「風鈴」をご参照くださいまし)
ただこの音階調整は、やはり素人には難しゅうございます。
そのために年に一度、風鈴調律師でいらっしゃる佐々暮さまにお願いをしておりますの。
佐々暮さまは音叉を鳴らして、チューニングハンマーで風鈴を一つひとつチェックされていきます。
たまに目を閉じ、小首を傾げられながら風受けの和紙や糸の長さを微妙に調整されていきます。
糸を専用のピンセットでつまみ、ミリ単位で本体との長さを測られる様子は、まさしくプロですわね。
約二時間ほど掛けられ、すべての調律が終了です。
最後に、順番に音色を確認されます。G#の風鈴を鳴らされました時に、お口元を少しだけゆがめられ、もう一度チューニングハンマーで微調整されます。
そして「よしっ」と小さくつぶやかれ、「高尾さま、調律終了です」とニコリと微笑まれました。
閉めておりましたリビングのガラス窓を、わたくしは開きます。
秋の爽やかな風が一陣、さらりと風鈴を揺らせます。
素晴らしい音色がリビングに響き渡りました。
やはり佐々暮さまは、一流の調律師でいらっしゃいますわね。
お茶の準備のため、わたくしはキッチンにてお湯を沸かしながらカクヨムさまをチェックいたします。
ま! 拙作「THE☆騎士MEN」にレビューとお☆さまをいただいておりますわ。
(13)ひとみ さま、
ひとみちゃん、平素は大変お世話になっております。今回もご執筆や読書の貴重なお時間を割いてくださり、誠にありがとうございます!
あらまあ、ひとみちゃんも港区にお住まいになられたことが?
猟奇の片鱗はないお話です。どちらかといえば、ラノベに近いのでございましょうかしら。すばらしい著者って、もしかしてわたくしのことかしら? おほほほっ、ナゴヤでは、いわゆる鼻つまみ者でございますわ、どちらかと申しますと。頼むからナゴヤの品位を落とさないでくれ、などとネットで書き込みされてしまいそうですわねえ。
でも、そんなわたくしを持ち上げてくだすって嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬
零魔さま、
どうも初めまして! この度はご多忙の中、わざわざお目通しくださり、またきらめくお☆さまを頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
平素からポジティブなわたくしは、さらにハイテンションになっておりますの♡
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
拙作「ひねもす漫研、オタクかな」に、レビューを頂戴いたしております!
阪木洋一さま、
お久しゅうございます。年末に向けてお忙しい中、ご覧くだすった上に素敵なレビューまでいただきまして、誠にありがとうございます!
わたくし、文章にはまったく自信はございませんの。ですから凄いなどとおっしゃっていただくと、ついつい鵜呑みにしてしまう単純な思考回路です。うふふ♡
なかなか次章に着手出来ておりません。また面白そうな漫研部員を発見いたしました時には、書かせていただくつもりでございます。
その節にはどうぞよろしくお願い申し上げます。
心より御礼申し上げます♬
あらま! 「猟奇なドール」にもレビューをいただいておりますわ!
阪木洋一さま、
引き続きご覧くださるなんて、つばきは驚愕に切れ長二重の目を真ん丸にいたしております。誠にありがとうございます!
恐ろしい変態 ――いただきました♡
猟奇ストをなのる以上は、これこそ本望でございます。
つばめちゃんのことを描きます時には、ほぼ自動書記でございます。得体の知れぬ何かが憑りついてきまして、気が付くと物語が出来上がっているという寸法でございますの。
お褒めくだすって嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬