わたくしの住まう屋敷の防犯は、以前には警備会社と契約しておりましたのですが、とある理由から(わたくしの近況ノートにはその経緯を書いてございますので、お暇な時にでも♡)、現在は自己管理をしております。
科学技術が発達した現在、どんな強固な鍵でロックしておりましても、いずれはそれを上回るピッキング強盗が登場するやに思われます。
まあ、実際にわたくしなども、大抵のお家の鍵などはチョコチョコ、ピーン! と開けてしましますゆえ。
ですから考えましたのよ、わたくし。
どうやったらピッキング強盗を防ぐことができるかと。
ああでもない、こうでもない、と知恵を絞ります。
そこで、はたと気づきましたの。
鍵を複雑にしてしまうからダメなんじゃないかって。
一口に玄関錠ともうしましても、一般的に使われておりますのは、ディスクシリンダー錠、ピンタンブラー錠、そして複製を作るのが難しいディンプルシリンダー錠などに大別されますわね。
先ほど申しましたように、科学の発達により作られたハイテク鍵は、暗証番号錠、カード錠、極めつけの生体認証錠(バイオメトリックス錠)でございますでしょ。
実は、ここに盲点があるように思いましたの。
科学技術ではなく、人間の知恵に挑む鍵、これが必要なんじゃないかしら。
まさしくその言葉通り、今必要なロックは「知恵の輪」鍵よ!
ピッキング強盗を予定の皆さま、宅ではあなたさまの技術ではなく、知恵と勝負いたしますわ。
なにやら、あの名探偵明智小五郎先生と、怪人二十面相の知恵対知恵の闘いのようだわね。ワクワクいたしますの。
ですからわが屋敷の玄関には、難易度がムッチャ高い知恵の輪を、鍵として使用いたしておりますのよ。うふふ。
今のところ、一度も突破できたおかたはいらっしゃいません。
かくゆうわたくしも、「知恵の輪」鍵を設置以来、屋敷の中へ入れずに野宿しておりますの。
これも知恵の闘い、けして嫌いじゃないわ。
玄関前にテントを張りまして、寝袋に身体を突っ込みながらカクヨムさまをチェック。
あらっ? 蝋燭の灯火にゆれておりますのは拙作「猟奇なドール」ですわ……レビューを頂戴してる!
楠 秋生さま、
猟奇なシリーズにチャレンジくだすって、誠にありがとうございます!
わたくしは普通の物語を編んだつもりなのですけど、やはり強烈、でございましょうか?
とり憑かれるだなんて褒め言葉までいただいて。
でも始まりはここからですのよ。
またどうぞ、よろしくお願い申し上げます♡