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レビュー御礼~「ナッキーとジュン」

我が家の庭園には、可愛いペットがおります。
お名前を、ナッキーとジュンと申しますのよ。
いえいえ、ワンちゃんや猫ちゃんではございませんの。

有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類される、コモドオオトカゲ、なのです。

二匹とも全体長はゆうに三メートルを超えております。体重はちょっぴり重めの百七十キロ。わたくしの約四人分!

広い庭園を自由に闊歩し、いつも二匹は仲睦まじくいっしょに走り回っております。

わたくしも手が空いた時など、二匹とじゃれ合いながら散策と洒落こみますの。一度、首輪をつけて二匹と公園にお散歩に参りましたら、いつの間にか大勢の警官隊、自衛隊まで登場して包囲されてしまったことも。ジュラシック・パーク?

一か月ほど前、でしたかしら。
二匹のわたくしを見つめる小さくつぶらな瞳が、キラリンッと輝いて、左右から猛スピードで抱きつきに来たことがございます。甘えん坊さんなのですわ。
わたしはてっきり遊んでほしいのかと思いきや、二匹は差し出したわたくしの両腕をパクッと飲み込むではありませんか。

そうなのです。
主人たるわたくしを、どうやら餌と勘違いしたようなのですわ。
こらぁ、ダメですよ。うふふ。
わたくしはあなたたちのお口には、あいませんことよ。

優しく叱ります。けっして感情で怒ってはいけません。
なかなか放さない時には、鋭利なつま先であの子たちのお腹をイヤというほど蹴り上げますの。足首までのめりこませて。
放した後も、数十回は横面を蹴って差し上げます。
言って聞かせれば、素直にシュンって反省してくれますわ。

でもお仕置きは必要。躾には厳しゅうございますの。
それから一ヶ月間は、お食事抜きです。
わたくしも甘ちゃんですわね、その程度のお仕置きなんて。

そういえば、二週間前になじみの庭師さまがいらして、庭園の木々の手入れをなさっておいでだったのですが、お帰りになるところを誰も見ていないのです。
いくら広い我が庭園とはいえ、よもや迷子になるだなんてありえませんしねえ。たまにわたくしは迷いますのですが。

まさか、人生に疑問をいだかれて、ふと旅に出たくなった。多分そんなアンニュイな気持ちでおられたのやもしれませぬ。
お道具一式や、軽トラックはそのまま放置されたままでしたから。

ナッキーとジュンはとても仲が良くて、わたくしなどが嫉妬心を芽生えさせるほどですのよ。
ほら、いまも。
わたくしはウッドデッキにパラソルを立てて、ビーチソファに身を横たえながら仲良しさんたちを見ております。

まあ、いやですわ。ナッキーの背中にジュンがのしかかり、勢いよく腰を……振ってる?
えっ?   ちょっと待って!
それって、そのう、コ、コービ、とやらではございませんかしら。
いえいえ、そんなはずはございません。
だって、二匹ともオスなのですから。

あらあら、二匹ともうっとりとした目つきに。

はっ!  これが噂に聞く、BLとか申す禁断の愛……

コモドオオトカゲの間にも、BLはもはや常識なのやもしれませんわねえ。

わたくしは切れ長二重の眼差しを向けつつ、優雅にアイスティーなどをいただきます。

いつものように、カクヨムさまのチェックをば。

あらっ?  あの子たちの艶めかしい姿にわたくし気をとられているのかしら。拙作「猟奇なガール」&「猟奇なドール」にレビューとお★さまが!

山下ひろかずさま、
どうも初めまして!  この度はありがとうございます!
わざわざ噂をお聞ききになられてお出でくださるなんて、面映ゆい気持ちでございますわ
そうですわねえ、つばめちゃんの行動はわたくしたちには、ちと予測不可能。まるでどちらかのお国の、ミサイルの行き先みたいですわ。
有意義な時間だなんて、褒めすぎですわ。でも嬉しい♡
今後とも宜しくお願い申し上げます。

夢見るライオンさま、
まあ、いらっしゃいませ!  ご多忙にも関わらず、お読みくださったなんて、つばきは嬉し涙を溢れさせておりますの。
ありがとうございます!
そうなのですわ。ヒメちゃん、彼は相当なマニアでございますゆえ。
読んで良かった、などとお世辞でも言っていただければ嬉しい。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げま~す♡

かえるさま、
夢も希望も、一ミリもない物語をご覧くださり、誠にありがとうございます!
前作「猟奇なガール」まで宣伝くださるなんて、嬉しい。
ネズミとウシに言及されるあたり、読んでくださったんだなって感慨にふけります。
エネルギーは間違っても、正、ではございませんわね。負のエネルギーがキムチの臭いのごとく、強烈に充満してございますゆえ。
今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます♡

2件のコメント

  • さすがつばきお姉様。
    素敵なペットを飼っていらっしゃいますわ。
    子供が産まれたらライオンに下さい。
    え? メスはいない? 残念ですわ。

    ところでライオンは大仕事を終わらせ、少しばかり時間が出来たのでございますお姉様。
    これは天が下さった恵みの時間。

    ライオンは迷わずつばきお姉様のお部屋に滞在する道を選びました。
    ええ。もちろんただでとは申しません。
    そんな図々しいライオンではありません。

    滞在中はお姉様のお世話をすべく、ご覧下さい、この通りメイド服も持参して参りました。
    え? 似合わない? おかしいですわね。
    よくご覧になって下さい。
    あら、ご気分が優れませんか?
    何か悪い物でも召し上がったのかもしれませんわね。

    あ、古参のメイドさん達はあちらに行って下さいな。
    お姉様の身の回りのお世話はライオンがしますから。

    え? 邪魔? 出て行け?
    嫌ですわ。お姉様。
    みなさまライオンに妬いてしまわれたようですわ。
    仕方がないですわ。今回はこれで退散しますわね。
                     つづく
  • あらっ、お待ちになって、ライオンさま!

    当家のメイド服はそちらではなく、これなのですわ。
    さようでございます、いわゆるバニースーツ、ですの。
    役割に応じまして、各種カラーを用意してございます。

    まぁ、そのスケルトンをお選びになるなんて、流石ですこと。うふふ。

    スケルトン仕様を纏うのは、ご近所さまに、宅で採れましたお野菜をお届けする係さんなのです。

    あちらにつばきモデル、真紅のカラーリングを施したリヤカーがございますでしよ。
    あれでお願いいたします。
    ああ、お待ちになって!

    スケルトンのハイヒールではなく、こちらのラメが輝く地下足袋が正装でございますゆえ。

    いってらっしゃいませ〜♡
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