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御礼~「正刈草雄くんの場合・2」

『はあっ……

うん?  やあ、戊馬くん、久しぶり!
いやあ、元気なんて言葉は、僕の辞書には載ってないよ。なんてね。

はあっ……

きみは元気そうだね。それは、なによりだよ。
えっ?  元気の出るいい薬があるって?
それって、人間辞めますか、っていうクスリじゃないの?

漫研の同期の子がいつも持ってる、自家製のお薬だって?
大丈夫なのかい、それ。
でも薬って、家で作ってさあ、薬事法とかの違反になるんじゃないのかなあ。

詳細は知らないけど、服用すればとにかく食わず眠らずでハイテンションをキープできるってかい。

ちょ、ちょっとコワそうだから遠慮しておくよ。

はあっ……

いやあ、このところマンションに帰るのがコワくてね。
先日もオカルト研究会の友だちに相談しようとしたら、逃げられちゃってさ。

えっ?  よければ話を聴いてくれるっていうのかい?
心霊現象には百戦錬磨のオカ研部員でも逃げ出しちゃう内容だよ。
とにかく話をしてみろって、かい。

ありがとう。

実はさ――

――っていう内容なんだ。

どう、こんな話はあの稲川淳二か山口綾子だって語らないだろう。
いや、作り話じゃないよ!
マジに得体のしれないナニモノかが留守中に忍び込んで、綺麗に片付けてくれてるんだ!

ここまではさ、オカ研の友人にも話をしたんだけど、その後の内容のほうが怖いんだよ。
大丈夫、話してみろって言ってくれるんだね。

実はさ……キムチ、なんだ。

あれっ?  戊馬くん、急に目が泳ぎ始めたよ。
キムチ、苦手なのかい。
好きだったけど、今は見たくもないって?

ああ、それ、僕と同じだ!
そのキムチがさ、って大丈夫かい?  顔色が悪くなったよ。
いいのかい、話を続けて。

だけどキムチに畏怖を覚える僕と、顔面蒼白になるきみって、世間ではどう言うのかなあ。キムチ恐怖症、キムチ・アレルギー、あまり聞いたことないね。

それでね、そのキムチなんだけどさ。
部屋が片付けられるようになってから、冷蔵庫にいつの間にか……

お、おい、戊馬くん、どうしたの不審者みたいに周囲を見渡して。
すごい汗をかいてるよ。やばいクスリ、やってない?

どうしたの立ち上がって。
えっ、  悪いけどまた今度って、ちょっと待ってよ。
キムチの話を聴いてっ――

ああ、走って行っちゃった。

僕はどうしたらいいんだろう……』



草雄くん、試練の時、ですわね。うふふ。

またまた独り言をつぶやきながら、カクヨムさまをチェックです♡

これは独り言ではございませぬ!
拙作「猟奇なガール」にお★さまが!

雪星/イルさま、
燦々と輝くお★さまを、ありがとうございます!
つばきは、なんとお礼を申したらよろしいのかしら。
嬉しい♡
心より御礼申し上げます。

4件のコメント

  • げに恐ろしきはキムチ系女子……
  • おはようございまーすぅ♡

    あっぷるさまは早起きでいらっしゃいますのね、うふふ。

    そうですわ!  あっぷるさまの図書館やコメントされた作品を、わたくしも追いかけておりますの。だって、あっぷるさまのチョイスされる作品って面白いものですから。

    ストーカー?   いえいえ、そんな生易しいものではございませぬ。
    世間様では「イカれた奴」だの「変質者」、「サイコパス」などと呼んでいるようでーす♡
  • つばきへ
     ふ……
     それがつばきの愛だと言うのなら、私は喜んで受け入れようではないか!

     ビシッ👍
  • まあっ、あっぷるさま♡

    あっぷるさまの小説に対する慧眼、わたくしも養いとうございます。
    そのためには、もっともっと読まなければ、ですわね。
    だけど、本当に素晴らしい物語を紡がれるかたが多く、驚いてしまう今日この頃でございます。
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