わたくし、夏の夜空を望遠鏡で眺める趣味がございます。
今夜もあんなに綺麗にお星さまが輝いて、幻想的な雰囲気を醸し出していますわ。
バタバタッバタバタッ!
不意にわたくしの耳に異音が。
すかさず望遠鏡をそちらに向けますと、なんと、大型の軍用ヘリ数十台が我が物顔で夜空を飛んでくるではありませんか!
しかも、機体に印されたマークは、十字架……
わたくしの顔は多分蒼ざめたはず。
先だって請われたにも関わらず、出国出来ずにシカトしてしまったため、〇ーマ法王さまが殴り込みにいらしたのかしら!
ヘリの大群は、我が屋敷上空でホバリング。
コワイ!
すると、一機のヘリからスルスルとロープがわたくしの目の前に下りてきました。
見上げますと、大きな黒い影が勢いよくロープを伝ってきます。
ドスンッ!
庭園に地響きが起きるほどの着地音。
そこには、胸元に色とりどりの略章を煌めかせた黒い軍服姿の巨人が、レイバンのサングラス越しにわたくしに顔を向けております。
「ほ、法王さま!」
「いようっ、 つばきの」
「まさか、まさか我が国に殴り込みにいらした、とか……」
「ゲヘヘヘッ、ちげーよ」
法王さまは二メートル近い巨躯に、ボディビルダーのような筋肉の塊。わたくしの対妖魔用アーマーは、生憎とクリーニングに出しております。
いくら法王さまと「オレ、おまえ」の中であっても、祖国を守らねばなりませんから。
法王さまは背中に括り付けた布袋をはずし、わたくしの目の前に差し出しました。
「これよう、美味いぜえ!
今年一番の出来のワインなんだ。つばきの、おめーさんにくれてやろう思ってよう、ちーとばかし寄らしてもらったつーこった」
「はっ? ワ、ワインですの?」
「おうよ! ほんとはおめーさんと差しで飲みたかっけどよう。今からある組織に喧嘩売ってくるからよう。わりーな。
また今度遊びにこいや。
んじゃ、まったなあ!」
法王さまがロープをくいっと引っ張ると、ヘリの牽引装置が作動し、手を振りながらみるみる上空へ。
わたくしはホッと安堵の吐息を可愛くひとつ。
折角ですから、法王さま直々にいただきましたワインを傾けながら、カクヨムさまをチェック!
あらっ、少し酔ったのかしら。
拙作「猟奇なドール」にレビューとお★さまが!
ひとみさま、
ご丁寧なお言葉、心に染み渡ります。ありがとうございます!
気が合うだなんて、つばきはとても嬉しい♡
ぜひぜひ、仲良くしていただけたらな、って思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします♡
まあっ、「明日に奏でる草笛の音」にお★さまが!
雪星/イルさま、
初めまして!
この度は貴重なお時間を費やしてくだすって、ありがとうございます!
海底奥深く沈んでおります拙作を発見していただけ、心より御礼申し上げます♡
今後ともよろしくお願いいたします!