心霊マイスターであるわたくしの屋敷に、相談に来られたおかた。
ランドセルを背負って、黄色い通学帽をかむってらっしゃいます。
『ぼくは夕飯までの時間で、宿題をやっつけちゃおうと思って、自室の勉強机に向かったの。
ランドセルから教科書とノートを取り出して、さあ、やるぞと教科書を開いたんだ。
アレッ? 算数の教科書なんだけど、習ったことのない式ばっかりだ。
忘れちゃってるのかなあと、ノートを見るとね、書いてある文字は、ぼくの書いた字じゃないんだ。
ビックリして、ランドセルから国語や社会の教科書とノートを取り出して、見たの。
やっぱり全然習ったことない、難しい事ばかり。
もしかして、違う学年の子のランドセルを持って帰っちゃったのかなって、焦ったんだ。
そしたら、いきなり部屋のドアがパタンって開いてね、見たことのない男の子が立っていたの。
その子、じっとぼくをにらみつけてくるんだ。
いったい、どこの子だろう。もしかしたら、このランドセルはその子のなのかなって思った。
男の子はいきなり叫んだんだ。
「お母さ〜ん! またおじいちゃんが勝手にぼくの部屋に入ってるよ!」って』
目の前に座る、ランドセルを背負ったおじいさまは、真剣な眼差しでわたくしに訴えますの。
あの子はどこか違う世界からやってきて、ぼくとすり替わろうとしているから助けて、と。
わたくしは、おじいさまを諭しお家に帰っていただきました。
パラレルワールド、あるのかもしれませんわねえ。
気を取り直しまして、アイスティーを傾けながら、カクヨムさまをチェックです。
あらっ? わたくしもパラレルワールドに迷い込んだのかしら……
拙作「猟奇なドール」にお★さまが!
蒼さま、前作に引き続きましてありがとうございます!
お身体のどこか、不調をきたしておられませんでしょうか?
少々エゲツないお話が二作ですから。
でも、つばきはとっても嬉しい!
心より御礼申し上げます♡