わたくしは午後のひとときを、プライベートビーチの散歩としゃれこみました。
まばゆいばかりの太陽、青く輝く波、抜けるような空にはカモメたちの姿。でも、はっきり言って、暑い! アツイ!!
白い砂浜をゆっくり歩いておりますと、打ち寄せる波と砂浜の間にキラリとなにかが光りましたの。
もしや、お金?
ややセコイ性分のわたくしは、そそと早歩き。
ザーンッと波が白い砂地をなでていきます。
そこには打ち上げられた500ミリリットルの、コーラのペットボトルがありました。
なーんだ、とわたくしは下品にも「チェッ」などと舌打ちをしてしましました。
でもペットボトルって光るのかしらと、誰もいないにも関わらず、周囲を素早く見渡して拾い上げましたの。背徳心かしら。
別にやましい心など、神に誓ってありませぬ。
おや?
カラのペットボトルの割に重量が。切れ長二重の目を凝らします。
すると、コーラの代わりに七色に輝く紙の束が丸めて入っているではありませんか。
これはもしやボトルメッセージ?
いったいどなたが何をお書きになったのでしょうか。
しかも、七色に煌めく紙など聞いたこともありません。
わたくしは興味津々でペットボトルのキャップをはずそうとして、何気なく口の部分を見ましたの。
そこには通常、消費期限が刻印されているのです。
2276.10.10
エッ? コーラって開封しなければ260年も大丈夫なの?
ちょっと待って。いくら人類最強の飲料水とはいえ、それはありえなくないかしら……
ミスプリント? なきにしもあらずでございますが……
しかも中の手紙の材質は、少なくともわたくしは存じ上げませぬ。
といことは、もしやこのボトルメッセージは未来からタイムスリップしてきたのかしら。エ~ッ!
わたくしはそのペットボトルを開封せず、思いっきり海に向かって投げました。だって、もし未来からだったとしましたら、わたくしは知りたくありませんもの。ヒトさまから教えていただく未来なんて。
自分の手で切り開くから、未来は面白い。違いますかしら。うふふ。
気を取り直しまして、砂浜に腰を下ろしますとカクヨムさまをチェック。
まあっ! 拙作「猟奇なドール」にもっと煌めくお★さまが!
@sarasasarasaさま、初めまして!
この度はわざわざ貴重なお時間を拙作のためにお使いいただき、大変ありがとうございます!
非正統派であり、決してハッピーな読後感を抱かない物語でございます。それでもお★さまを頂戴できたこと、つばきは大変感激しております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます♡