こんにちは、つるです。
表題通りですが、本日発表がありました通り、『宮廷画家と征服王』で第二回角川武蔵野文学賞 ライトノベル部門大賞を受賞しました。
『宮廷画家と征服王』
https://kakuyomu.jp/works/16816700427612128318結果発表・選評
https://kakuyomu.jp/contests/musashino_bungaku_2021 お読みになった方々、感想・レビューを下さった方々、そのほか、お気に留めてくださったすべての方に厚く御礼申し上げます。皆様あってのこの結果です。本当にありがとうございました。
また、主催のカクヨム運営ご一同・『武蔵野樹林』編集部ご一同をはじめ、選考に関わった方全てに、心より感謝いたします。このような賞を頂けて光栄です。
さて、受賞しての、つるなりの雑感というか……とりとめない思念を、以下の通り述べさせていただきますね。
あまり上手く、まとまりませんが……。
……えーと、今回「ライトノベル部門」での受賞となったのですが。
私はラノベが書きたいとか純文学を志したいとか、あまりそのへんは考えている節はなくて、あえていうならエンタメを書きたいと思っていますが、ひとつ作品から譲れないものがあるとしたら「重厚さ」です。
分かりやすくいうなら、長さに関係なく、読み終わったら映画1本見終わったくらいの充足感がある作品。
それが常に書きたいものの目標として頭にあります。
今回受賞した『宮廷画家と征服王』も、そう思って執筆した作品です。
自分で言うのもなんですが、重厚さは有した作品だと思ってます。
この作品には、ただ「武蔵野」という題材だけでなく「芸術」とか「表現」についての命題も思いっきりこめましたから。
ですが、中間選考が通った時点で、ここまで来たら行き着くところまで行きたい、と思いましたが、同時に、これがどう捉えられるかかなり不安になりました。
この「武蔵野」×「ライトノベル」という題材にしては野心的、というか挑戦的な作品を。
(お読みいただければ分かると思うんですが、選考過程で「これ果たして“武蔵野文学”なの?」という議論は絶対あったと思います。なんせ、どこまでも武蔵野武蔵野していない……)
なので、大賞受賞の連絡を頂いたとき「あ、それが通じた」という驚きと喜びをまず得ました。
ひとつは、自分がこの作品に込めた命題が。
そしてもうひとつは、その「重厚さ」が「ライトノベル」という界隈でもあっていいという自分の考えが。
これが世間的にどのくらいメジャーなのか分かりませんが、「ライトノベルは軽くていい、頭を使わないもののほうがいい」という意見をちらほら見聞きします。
そのせいか、これまで、私は「つるさんの作品はラノベじゃないよね」というお声を少なからず頂いてきました。(悪意でなく好意で仰っていただいたものが殆どですが)
だけど、今回の受賞で「それでもいいんだ」と言葉を掛けてもらえた気がしました。
ようは、これから自分が書き続ける作品が、ライトノベルかそうでないかは分からないとしても、追及してる「重厚さ」は捨てずともいいんだよ、と。
これが「第二回角川武蔵野文学賞 ライトノベル部門大賞」をこの手にして、一番うれしかったことです。
本当にありがとうございました。
……うーん、こんな感じでしょうか。
なんか本当に、うまくまとまらないんですけど。
ともあれ、受賞作、角川武蔵野ミュージアムに掲示されるようですし、副賞として盾とミュージアムのパスポートをいただけるようですので、そのへんのことはまた近況ノートにてご報告させていただきますね。
そして、本日発売の雑誌『武蔵野樹林』vol.10にも受賞作掲載されていますので、もし書店にお立ち寄りの際は、お手にとって見てやってくださいませ。(略歴にすっごく偉そうなこと書いちゃったんですが、まあ嘘ではないのでお見逃しを)
ちょっと最近カクヨムでの活動が滞り気味なのですが、どうぞ皆様、今後ともつるをあたたかく見守って下されば幸いです。
うん、今日は良い日。
でも。
まだまだ、走るでー!!!