ハロー、ハロウ。つるです。
1月が終わるんですってね奥さま。マジかよ。
そういうことは物書き暦的にカクコンが終わるってことなんですけど、まあ、つるのなかでは、カクコンはもう「まあこんなものか」って感じになっていて、残りの読者選考期間読まれることがあったらラッキー、くらいな感じです。
今言えることといえばエッセイのOセンセイが思った以上に反響があって嬉しかったです。レビューくださった方改めてありがとうございました。
読者選考越してほしいですね。
さて、タイトル通りのお知らせ。
新作長編連載開始します。
昨年から「今年はこれを書く」と宣言してた短編『絡まる』を長編化したものです。
タイトルは『梨子割(なしわり)』となります。
ガラッと変えました。なんで梨かというと舞台を東北から東埼玉の梨農家に移したからです。そのほかにも理由はありますが。梨子割、って言葉の意味については興味ある方は調べてみてください。
モデルになる土地があり、なおかつ昭和の60年をかけて男性ふたりの個人史を追っていくという、ジャンルは歴史の、いままで書いたことのない作品になります。めちゃくちゃ書きづらい。今月はこれに苦慮しててよって連載開始と言ってもまだ1万字しか書けてない。なので暫くは週一(土曜日朝)更新です。それでもストック切れそうで怖いんですけどね。でもストック切れの恐怖を原動力にでもして書き進めないと、どーも進まない気がするものですから。ちなみにこれは夏の公募に出す予定です。なのでいずれはまたてんえがみたいに非公開にしますが、てんえがみたいに急にすることはないと思うのでゆっくりお付き合いいただければ。
そんなわけで先日はモデルになる市まで出掛けて、図書館に乗り込み、郷土資料をコピーしまくるという荒技をやってのけました。急に行ったものだから図書館の方と生涯学習課の方々がパニックになりながらつるに応対する、という事態になり、めちゃくちゃ申し訳なかった……。郷土資料が欲しいときは事前に連絡したほうがいいのね……(かといってもどう理由をつけて申し出ればいいのやら。流石に「小説の資料として」ってしれっと言うのはできなかったっすよ)
でもありがたいことにちゃんと資料って残っているものですね。感謝。主題は郷土史ではないので、どこまで反映させるかは分かりませんが、作品舞台の解像度がぐわっと上がったので、やはり手にしてみるものです。いまコピーの山と格闘しながらプロット練ってますよ……。
なおなぜそこをモデルにしたかというひとつの理由に、母方の祖母の出身地だからというのがあるのですね。で、祖母は生前「関東大震災の日は東京の方角の空が赤かった」ってよく話していたんですけど、昨日、資料を漁っていたら、まったく同じことが記録に残っていて、ジーンとしてしまいました。
なんていうんでしょうね、祖母の目を通して見てた景色が、自分の前に舞い降りてくる、みたいな経験。または、ちゃんと人間がその時代その土地にいたということの再認識。
面白いなぁと思います。
『梨子割』、書くことはすごいチャレンジではあるんですけど、この体験だけで元が取れた感があります。
では2月3日からよろしくね。
アデュー。