あけましておめでとうございます。
「餅を食いすぎんなよ」と書かれた年賀状はいつまで経っても貰えない私です。
さて、『名探偵悪役令嬢』紅蓮の王都編が終わりました。
名探偵悪役令嬢 ―我、婚約破棄の場で華麗なる推理を堂々と披露せんとす―
https://kakuyomu.jp/works/16817139559105789406 長くてすみません……。探偵物のくせに戦闘物で申し訳ないです……。短編から長編化を考えた際に、これを話の中核に据えようと思い、すべての小道具やキャラクタはここにつながるように書いてました。ジャイアントロボの十傑集のように先生たちを活躍させて主人公を助けたかったですし、しつこい敵がしつこい最後を遂げさせたかったですし、偽物と蔑まされた勇者を覚醒させたかったですし、やったことがすべて無駄になり雨の中で泣かせたかった……、などなど、なんか全部詰め込んでしまいました。
作者としては読んでいただいた方が胸やけをされたり、読めねーよとお叱りを受ける気がして、気が気でなりません。ファンタジーでないと、こんだけ暴れるシーンは書けないので、なんかこうすみません。
残り2話です。次はちゃんと推理させます。最終話はまあ……賛否両論出そうですけど、紅蓮の王都編で使われなかった伏線は、みんなこちらにつなげる予定です。
校正等お手伝いいただいている蒼桐様には最後までのプロットを渡しましたが、もうプロット通りに書かない私がバレていますよね……。こちらも本当にすみません。ストックもすぐなくなるしで、ごめんなさい。あと、私はやっぱり編集なり他人がいないと、なんかこう良くならないなと痛感しています。それに睡眠。
カクヨムコンの最終日までは外伝的に短編を出しますです。とりあえず3つぐらいネタを用意しましたので、書けるうちは書いていきます……。
『名探偵悪役令嬢』は皆様に支えられて、続けさせていただいています。カクヨムコンのほか、百合文芸小説コンテストにも出すつもりですが、そちらで形にならなくても、同人誌か何かで手に取れるものにしたいなと思っています。こう応援していただいた方に、何かを残したく思っていまして……。
さて、今年です。
『銀河逃避行百合』というそのまんまなものを中編として用意しています。百合文芸小説コンテスト向けです。だいたい3月までには……。
――2523年。変わらない日本の片田舎にいる「人との距離を測れない真面目女子高生」と「やりたいと思うことは絶対にやると決めたヤンキー女子高生」。真面目女子高生が「あんたに私の何がわかる!」と泣き叫ぶと、ヤンキー女子高生は「いいよ、家出。付き合ってあげる」と静かに言い返す。ふたりが家出して向かうのは、地球から8.6光年離れたシリウスだった……。
みたいな感じです。自分が書く話の登場人物には、家出ばっかりさせている私です。家出系作家と名乗るべきでしょうか。たぶん距離がテーマになります。ほかにTwitterで好評だった百合ネタを伸ばした短編を3月ぐらいまでにいくつか書き上げる予定です。
今年は短編をたくさん書いていきたいなと思っています。いつものごとく百合か男の娘がテーマになるとは思います。そしおもさんや女装めしも終わりまで持っていきたい……。チャレンジとして百合を中国語で書いてみたい……。思うだけでどうなるかはわかりませんが……。
本業では異動情報がニュースサイトに載るぐらいの偉い人になりまして、今よりもっと執筆時間が取れなくなる気はしています。それでもちょこちょこ書いていきたいなと願っています。私には息を吸うのと同じように、それが自然なことなので……。
私の作家としての姿勢は「人の中にある泥を描く。それを愛でていたい」「読者を一行で殺しに行く。全文にそれを込める」で、それは変わっていません。変わりようがないかなと思っています。
こんな私ですが、今年もぜひお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
皆様、よき一年を!