楽しかった(語彙)。
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自分の梗概
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https://school.genron.co.jp/works/sf/2019/students/furukawa3/3274/今回の自分の課題は、
(1) 最初の段階で、なんだこれは?と思われるような設定にする
(2) 三幕八場で書く
の2点だった。新規性とかは一切捨てた。話の進行もターミネーター2をなぞっている。
新井素子先生からは、おバカ枠として、おそらく1票もらった。やったね!嬉しい。
井手聡司先生からは△評価。アケミの問題がなにひとつ解決していない、というのが大きな課題であると指摘された。でも△だ。やったー。
大森望先生からは、おそらくポイントなし。
3人から壇上で指摘されたのは、取立てアンドロイドが犠牲になるコストと、アケミの返済額のバランスが悪すぎるため、アンドロイドの行動原理に妥当性がないということ。
アンドロイドに人間の認知モデルを獲得させ、かつ、壊れたことで、難しい意思決定をさせてみたつもりだったけど、そのようには読み取られなかった。読み直してみたら、確かに書けてない。
提出した瞬間は、天才的に面白い梗概が書けた、と思ったんだんけど、他の人の梗概を読んで、全然ダメだと思い知った。
そこでっ。
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評価モデル
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梗概を評価する能力を向上させたい。
当日までに、一般性(似た境界条件が与えられたら、似た結果になるか?)、局所性(特定のパラメータを極端に変更しているか?)、妥当性(起こることは妥当か)の、3つのポイントで、各梗概を評価した。
評価することが目的ではない。事前の自分による評価と、当日の講師による評価の差を見つける → その差を小さくする → 自分の梗概を適切に評価できるようになる、が目的。
で、やってみるとまあ、これがひどい。
たとえば false netagive として、実作に選出された宇露倫さんの「SUN-X」 を低く評価していた。宇宙モノがあまり好きではないので、読み方が雑だったのだろう。好き嫌いと、作品評価は分けねばならない。現時点では描写よりも、展開のほうが大事なのだから。
false positive だったのもいくつかあった。搭乗人物の変化や物語の動きの重要さを、私が過小評価していたようだ。だから私の梗概も、大した変化が含まれていない。
というわけで、次回からは評価軸を変える。
(1) 意外性: え、ちょっとどういうことよ、と感じされるか
(2) 変容性: 登場人物に変化があるか
(3) 必然性: 物語のできごとは、起こるべくして起こっているか
気にすることは、まだまだいっぱいあるけれど、まずは優先順位をつけて、この3つで。
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交流
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会場でも飲み会でも、私の梗概に対するフィードバックをもらえた。多謝。
ガタカの「スーツでロケットに乗り込む」のが好きな人がいて嬉しい。
もっと切磋琢磨する会話というか、情報交換がしていったほうがいいんだろうな。