• SF
  • エッセイ・ノンフィクション

1ヶ月休み

2020年3月は休みだった。

■ 仕事を辞めた。ひゃっほー、無職うぇーい。

3月5日(木)が最終出社日だったんだけど、職場は完全に在宅勤務が「命令」されていたので、Resign from Home aka テレ退社となった。1ヶ月の有給休暇を経て、4月6日から次の職場で勤務が始まる。

やったー、1ヶ月まるまる執筆できるぜー、などと思っていた。

■ ゲンロンSF創作講座の月次の締切が、1ヶ月伸びた。

COVID-19 のせいで、3月、4月の講義が、1ヶ月後ろ倒しになった。 ゲンロンの経営・運営的にはきついだろうけど、私としては割とラッキーだ。4月から新しい職場での勤務が始まるので、平日は心身ともに疲れて、休日は回復に費やすであろうと思っていた。

転職と締切の延長が、ほぼ同時に決まったので、最終実作にまとまった時間を使えると思った。

■ だが

最初の2週間くらいは調子がよかったんだけど、途中から暗雲がたれこめる。進まなくて一気に逃避をはじめる。

25分作業+5分休憩のサイクルで仕事や執筆をするようにしている。普段使っているポモドーロタイマーアプリがいまいちで、突然、「自分で作る」という愚行を始める。こういうのは、たいていうまくいかない。そして1週間をドブに捨てた。

からの体調を崩す。重篤化しなかったので病院には行ってないけど、たぶんただの風邪(新型じゃない、これまでにもあったコロナウイルス)だと思う。すぐによくなったけど、遅れる。

というわけで、3月は、サークルで文フリ東京に出す新刊用の、140字小説と短編を書いて終わった。

■ 短編

ゲンロンSF創作講座で、はじめて提出した実作「シェアさせていただきます」を、改稿したものを、文フリ東京用の短編にした。

一緒に受講している人たちからもらったフィードバックを、一度私の中で消化して、練り直して反映させた。

修正の最終段階くらいで、高山羽根子先生のフィードバックが、ゲンロンから共有された。とても優しく丁寧なアドバイスだった。つまんない、とは書かれていなかったけれど、つまんなかったであろう箇所と、改善点が書かれていた。というわけで、それも反映した。

■ その他

宇部さんが書いてたのと同じく、この一ヶ月の休みは、なんというか、一度自分がやってることを落ち着いて見直すいい機会だった。

私は文章表現がまだまだで、決め手になる一文や描写が出てきたりはしない。〇〇が△△する、みたいなのから、だんだん解像度を上げながら書いていく感じ。だから草稿ができてからが、すごく長い。改稿してみて、あーそうであるなーと。SF創作講座の最終実作を書くときも、同じことが起こるはずだ。

前半、短編を読んで、自分が書いたものと何が違うんだろうなぁなどと意識していると、次の作品のヒントや、自分が書いたものの修正の指針ができてくる。

具体的な組織、製品、サービス名を出さないようにしてきた。たとえば、オリンピックの聖火リレーのスポンサーである、アトランタの会社は、コカコーラだけど書いてない。書いたほうが、既存のイメージに乗っけられるから分かりやすいんだけど。

今回の転職で、広告制作業界を去ることになる。だから、改稿した短編では、ソーシャルネットワークと書かずに、ツイッターと書いてみた。だいぶどきどきするんだけど、どうせ完全にフィクションだし、むしろ問題になるくらい話題になれば、よく書けたってことで。

次からは決済ビジネスなので、これまた、うまいことお仕事小説にしていけるといいなぁ。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する